[戻る] []

360 名前:エロ本[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 01:49:15 ID:nbDXJ88t0
>>358
まぁ、そう言うことです。オリは嫌われてるので……。

というわけで、なんか申し訳ないので、もう一つ投下。
なお、終わりには〜fin〜を付けます。



 天上にあるのは、燦々とした日光を生み出す太陽。それに、絵の具のような青一色。
 それは、このフランチェスカでも珍しい日本晴れであり、快晴という言葉がふさわしい日でもあった。
 見れば、なにやら暇つぶしに映画を撮っている元覇王や、バイトに追われて泣きながら走っている白馬長史などもいる。
361 名前:日向ぼっこ@エロ本[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 01:51:15 ID:nbDXJ88t0
 だが、そのような中で、芝生に生えている木の木陰。
 そこの光景を見て一刀は少しだけ絶句していた。
「何をしてるんだ?恋、月」
 彼が見た者は、その木陰で芝生に身を預けている少女。フランチェスカの制服を着た一騎当千の将である呂布‐すなわち恋である。さらに隣には首に赤いスカーフを括りつけた彼女の愛犬であるセキトも寝る態勢になっていたりする。
「……日向ぼっこです」
 そう答えたのは、恋とセキトの隣に寝ているもう一人の少女‐月である。
「日向ぼっこ?」
「はい。いいお天気でしたから」
 そう言われて、上を仰ぎみる。確かに、日向ぼっこにはちょうどいい日かもしれない。
「あの……一緒に、どうですか」?
「でもさ……もう少し、人の目を……」
 しかしながら、この二人にそれを求めるのは酷かもしれない。
 特に、恋はマイペースの代名詞である。さらに、彼女には最終兵器が存在しているのだ。
「ご主人さま。一緒に日向ぼっこ、嫌い?」
「いや、そう言う訳じゃないけど……」
 しかし、恋はウルウルとした目で一刀を見ている。この眼差しに耐える者がいるのだろうか? 否、いない。
 そして、一刀もそれに及ばず、
「……分かった」
と、頷くのは当然の結果であった。
362 名前:日向ぼっこ@エロ本[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 01:55:27 ID:nbDXJ88t0


 草の上は意外と快適であった。
 花につく緑の香りは、風の肌触り共に心地よい眠りへと誘う。
「あの……どうですか?」
 隣から、月の声が響く。静かな小鳥のような声だ。
「気持ちいいな」
「はい」
 そう答えると、月は嬉しそうに返事をする。
 のんびりとした時間が流れていく。それを川でたとえるなら、大河の流れであろう。
「月……」
「ご、ご主人さま?」
 そんな中で、ゆっくりと一刀は月の頭に手を添える。
「かわいいな。月は」
「恋は?」
 ちょうど、一刀を挟んで月の反対側にいる恋も、話の輪の中に入ってくる。
「うん、恋も可愛い」
「……」
 そう言われると、一刀に無言でギュッと抱きつく。その感覚もまた心地よい。
「……」
 横には美少女が二人。しかも、周りには人がいないようだ。
「月、恋……」
 そういって、一刀はゆっくりと月の顔を近づける。この後、彼の行動は決まってしまった。そして……。
363 名前:日向ぼっこ@エロ本[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 02:00:12 ID:nbDXJ88t0

「って、白昼堂々、外でなにしとるかー! このち●こだらけの学生生活!」
「げふぁ!」
 いきなり木の上から降ってくる眼鏡軍師の蹴りが入るという結果も。
「え、詠ちゃん」
「詠! おまえはどっから……」
「そんなこと気にしてる場合じゃないでしょ! この馬鹿ち●こ! あんたの脳はエロしかないの? この脳内ち●こ男」
 学園のど真ん中で放送禁止用語を連発する詠。まぁ、確かに彼女の言うようなことを一刀はやってきた訳なのだが、それでも、学校の中でそれを暴露するのはいかがなものなのであろう?
 なお、この後に、彼のクラスの女子は彼をしばらく避けるようになったとかなってないとか……。
「詠ちゃん……駄目だよ。ご主人さまにそんなこと言ったら……」
「うう〜、月〜。お願いだから目を覚ましてよ〜」
 相変わらずの月の視線に涙目になる詠。
「ご主人さま。大丈夫ですか?」
「ああ……」
 クリティカルヒットした腹を押さえつつ、立ち上がる一刀。その様子は決して大丈夫そうではない。
「もう、詠ちゃんは、ご主人様に謝らないと駄目だよ?」
「うう〜、ボクが何でこんな奴のために……」
 そんな事を言っていると、恋がいつの間にか動いていた。
365 名前:日向ぼっこ@エロ本[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 02:05:25 ID:nbDXJ88t0
「詠も、一緒……」
「えっ? て、わわっ!」
 いきなり詠の腕をつかんだかと思うと、そのまま地面に倒す恋。
「って、恋! 何すんのよ!」
「みんなでお昼寝」
「ボクはそんなことしないって!」
 詠は相変わらず反発をする。
(まぁ、そりゃこんなとこで寝るのは反発するよなぁ……)
 そんな事を思うのなら、その普通ではない自分の行動を一度振り返ってほしいものである。
 だが、そんな軍師も
「大体、ボクはこんなとこで昼寝をする為に来たわけじゃ……」
「詠ちゃん?」
「うう〜、だからそんな目で見ないでよ〜。月〜」
「恋ちゃんもせっかく誘ってくれてるのに……」
「わかったわよ〜」
 勅に逆らえるはずもなく、再び『お昼寝』をする羽目になるのはいつもの御愛嬌であった。
366 名前:日向ぼっこ@エロ本[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 02:09:08 ID:nbDXJ88t0
 4人で空を見上げている。
 あの世界と変わらない空を。
「なぁ、月」
「……なんですか?ご主人さま?」
「今、幸せか?」
 唐突に一刀が口を開いた。なぜか聞いてみたくなったからだ。答えがわかっているはずなのに。
「……はい。ご主人さまや詠ちゃん、霞さんといつも一緒にいられて幸せです」
 顔を横に向ければ、空を見ている無垢な笑顔がそこにある。
「……気持ちいいですね」
「ああ」
 すると、隣にいた恋も再び一刀の胸に顔を押し付けた。
「……恋も楽しい」
「分かってるって」
「む〜、なんか悔しい」
月の隣で唸っている詠も、口は少し緩んでいた。この時間を満喫しているのは彼女も一緒だから。
 空の青が流れ、風が髪を撫でる。
「平和だな」
 ただ、そう呟いた
「……はい」
「……ん」
「そうね」
「そうやな〜」
 隣も同じ気持ちであるのか、声が聞こえる。
367 名前:日向ぼっこ@エロ本[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 02:14:05 ID:nbDXJ88t0
 だが、一刀は少しだけおかしいことに気づいていた。
「声が多くないか?」
 そう言いながら、声がした方を見る。そこには、
「何の事や〜?」
霞がいた。
「霞……何してるんだ?」
「日向ぼっこ」
「いや……それは分かるが」
「だって、楽しそうなんやもん」
「いつの間に?」
「張文遠の神速、舐めたらあかんで?」
 何か、会話が食い違っているような気がするが、一刀はあえて無視した。理由は、「まぁ、霞だから」と言うこと。そして、
「みんな、一緒♪」
それを一番楽しんでいる笑顔がそこにあったから。
368 名前:日向ぼっこ@エロ本[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 02:25:24 ID:nbDXJ88t0
 そして、それから時間がゆっくりと流れる。
 5人で芝生の感触を楽しみながら空を眺める。
 隣には、恋、月、詠、霞のそれぞれ違う寝顔が並んでいる。ただ、それには2つだけ共通点があった。
 一つは、みんな可愛い事。そして、
「本当に、幸せそうだよな」
 一刀はそう思うと、自分も再び青い空を見つめ目をつぶる。
 ただ、この心地よい時の中で、皆が願うであろうただ一つの事を願いながら。


『いつまでも、こんな幸せな時間が続きますように』と。


                    〜fin〜

 日向ぼっこって、気持ちがいいですよね。
 
>>364
 重ね重ね、すまん。初心者っていうのはパソコン初心者(というか、ワープロ代わりやゲームにしか使ってないので、変換とかは未だ初心者)ってことなんだ。
 あと、そのエロ本、本人です。
 オリについては言い訳しません。完全に私の配慮不足です。……マジですまん。

 [戻る] [上へ]