袁紹軍からハムを助け出すシナリオが追加されたら……
「いいのか?伯珪」
俺はもう一度、目の前にいる少女に確認する。
「ああ……」
そう言いながら、彼女はベッドの上で赤い顔を縦に振った。
「オレじゃあ、ダメなのか?北郷……」
「いや……だって」
「お前はオレの事、助けてくれたじゃないか。そのお礼は、今のオレにはこれ以外に無理だからな」
少し赤らめた顔で一刀を見上げる。
本当は怖いのかもしれない。そのような不安もあるが、だが、それ以上に彼女を抱きたいという衝動があった。
「……でもさ、お礼とか、そう言うのは抜きにしたい」
それが、俺の本音だ。
「えっ?」
その言葉に、伯珪は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている。
「そんなので、俺は伯珪の初めてを台無しにしたくない。だから、一人の女の子として、抱いてもいいかな?」
「……北郷、お前」
「優しくするから……」
そう言いながら、俺は伯珪に近づいて行く。
「だからさ、そんな難しい事、抜きにしてもいいか?」
「……」
彼女は何も言わない。ただ一言、
「分かった」
小さな声で言う以外は。
そして、伯珪に軽く口づけをする。
「優しくするから」
そして……