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93 名前:エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:11:55 ID:jCEtqoei0
 外史よ、私は帰ってきたぁぁぁぁぁ!!

 よし、叫んでも誰も反応しない。
 誰もいない。馬鹿ネタ投下するなら今のうち……
94 名前:エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:12:43 ID:jCEtqoei0
 それが近付いてきたのが、少女にはわかっていたのかもしれない。
「はぁ……はぁ……」
 息を切らせながらも彼女は走り続ける。理由など考える暇もない。いや、理由はわかりきっているから別に考える必要もないのだろう。
 追われている。ただそれだけだ。
 少女が何故ここにいるかも、どうしてこんな事になったのかも、そのような事はどうでもよかった。
「早く……誰かに……」
 自分ではもうどうしようもないのが分かっていた。自身、元は何も知らずに偶然ここに飛ばされてきた少女だ。何かを解決できることなんて出来やしなかったのである。ただ、願うことは……。
「誰かに、あいつ等を止めてもらうことだけだ」
 そして、彼女はその新たな外史の入り口を見据える。もう少しで、少女は逃げ切れると思っていた。光の向こう、それは少女にとっての最終地点。だが……。
「なっ! しまっ……」
 唐突に彼女に近づいてきた光によって遮られていた。
95 名前:エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:14:27 ID:jCEtqoei0
『魔法将女 マジカルばっちょん☆』 第一話・誕生、魔法将女

 北郷軍が三国を統一してから、およそ2週間。
 魏や呉の平定に朱里や紫苑だけでなく、蓮華や華琳まで加わり、この外史はすでに安定とした時代へと向かっていた。
「んぁ〜、いい天気だな」
 その中で、平和そうに背伸びをする少女が一人、郊外の森にいた。北郷軍の将として戦い、そして数々の戦で生き抜いたその少女‐翠もまたこの平和を噛み締めている一人であった。
「よっし、今日も天気がいいし……河原で運動でもするか!」
 どうして、河原なのかが分からないが、それでも彼女は愛用の槍を片手に、よく彼女の相棒達と共に行く河原へと向かう。
 いつも通りの道。何も変わらず、何も問題ないはずの道。
 そのはずだった。
 たった一匹の動物がいなければ。
「ん?」
 彼女がそれに気づいたのは、結構その動物から離れた距離であった。それもそのはずで、その動物は未知のど真ん中で蹲っていたからである。
「何だ?」
 見れば、白と黒の毛を持つ体長が10p程のネズミのような動物。首には何故か小さな橙と緑の宝石が1つずつ付いている。もし、彼女の主人である一刀の世界の住人なら、おそらくその動物をこのように言うのだろう。『ハムスター』のような動物と。
「ネズミ? いや、少し違うような……」
 当然ながら、そのようなものを見慣れていない翠は興味を持ったらしく、近づいてみる。
「……ん〜、何だろ?やっぱ、ネズミか?」
 そう言って、指でつついてみると、ぴくりと反応をするが、やはり蹲ったまま動くことはない。
「ん〜、怪我してんのか?」
 よく見れば、所々に擦り傷があり、どうやら、怪我をしている為に動けないのだという事がわかった。だがそのような事で翠は驚くことはなかった。次のような出来事が無ければ。
96 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:22:49 ID:jCEtqoei0
「た……けて……」
「へっ?」
 耳元に響いた、風の囁きともとれるような声。だが、それは確かに翠の声に届いていた。
「だ、誰だ?」
「た……助けてくれ……誰か」
 耳を澄ませば、はっきりと聞こえてくる声。
「誰なんだよ!」
 気になり、周りを見渡してもそこには翠とそのハムスター以外の影は存在しない。すなわち、導き出される結論は、翠の空耳か、もしくは。

「その声……もしかして 錦馬超か?」
「へっ?」
 その瞬間に、彼女の目の前にいるハムスターが顔を上げる。
「まさか……このネズミが?」
 そう、結論は一つ。目の前にいるハムスターが喋っている言う事であった。
「って、えええええええ! な、何だこいつ! 新しいお化けか?」
「何だ! その言い方は! って、こんな姿で言っても説得力無いか」
 どうやら、その謎の生き物も、今の自分の立場を理解しているらしい。だが、そんな事も関わらずに当の翠本人は腰を抜かしている
97 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:24:35 ID:jCEtqoei0
「まぁ、そんな事はどうでもいい。私の声が聞こえるんならちょうどいい。錦馬超、実は……」
「ってなんで、あたしの事をさも知ってるかのように話しかけてくるんだよ。このネズ公!」
「って、誰がネズ公だ! っていうか、一緒に董卓と戦った仲だろう? 忘れるな!」
 だが、翠当人には、馬と共に戦った事はあっても、ネズミと共に剣を共にした記憶などない。
「そんなの知るか!」
「オレだ、オレ! 公孫賛 伯珪だ」
「だから、そんなや……っへ?」
 少しの間言い争いをしていた翠だが、ある一人の少女の名を聞いて、言葉を詰まらせる。そう、その生き物は自分の事を確かに言ったのだ。『公孫賛 伯珪』と。
「って、えええええええええ!」
 翠は本日2度目大声を上げていた。



「どうだ?落ち着いたか?」
「まぁ……一応は」
 河の水で顔を洗い、頭を切り替えた後に再びハムスター‐伯珪に向かう翠。
少なくても、最初は、彼女はそれが伯珪だと信じることなどはなかった。何故ならば、彼女は袁紹との戦いに敗れ、(1行の)死を迎えたはずであったからだ。
最初は、本当に幽霊かとも考えたが、話を聞いていると、どうやら違うようであった。
98 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:26:08 ID:jCEtqoei0
「で、とりあえず、訳がわかんないんだけど……」
「まぁ、私も実の所を理解してないんだがな」
 どうやら、伯珪自身もすべてを理解しているわけではないようだ。
「とりあえず、私の知っている範囲で説明させてもらうんだが」
「ああ、分かったよ」
 とりあえず、話を聞かない事には前へ進む事は出来ない。そう考えたのか、翠は彼女の話を聞くことにしたのだ。
「まず、私自身の事なんだが、確かに袁紹の奴に殺されたんだけど、実はその後に目を開けたら変な世界にいたんだ」
「変な世界? なんだよ、それ」
「だから、オレにもよく分からないって……ただ、その世界には魔法ってやつがあるんだ」
 だが、この世界に魔法という概念はないため仙術のようなものであるという事と、おそらく翠の主人である一刀の世界のように天の世界なのだろうと付け足す。
「で、私はその世界である事を知ったんだ。その世界にこの世界を狙っている奴がいるって」
「はぁ?」
「私と同じようにこの世界から飛ばされてきた奴らしいんだが、そいつがこの世界を我が物にしようと企んでいるらしい」
 その人物は、魔法を習得してこの世界を自らの理想郷へと創り変える事を企んでいるという。
「だから、私はそれを止めに来たんだが、この世界に来る途中で……この有様だ」
 そう言って、自らの体に視線を移す。
 体中は傷だらけ、しかも、体はハムスターになってしまっている。一応は、彼女も魔法を少し覚えたようなのだが、その者には敵わなかったらしい。
「……悪いけどさ、あたしには全然分かんない」
 別世界、魔法、世界の危機。これらを一辺に理解するほどの頭を翠は持っていない。
「まぁ、私だって理解していないさ。でだ、重要なのはこれから……錦馬超。お前に私の代わりに魔法で戦ってほしい」
「だから、あたしは……って、え?」
「だから、私の代わりに魔法少女としてそいつと戦ってほしいんだ」
 一瞬、時が止まる。まるで処理落ちしたコンピュータのように。
 そして、時が動き始めた。
「な、何だってーーーーーー!」
 翠の本日三度目の大声と共に。
99 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:29:00 ID:jCEtqoei0

 話は変わり、その場から1キロほど離れた場所。
 その草むらの中に一人の女性が降り立っている。
「まさか……白馬長史を逃がすとは」
 だが、彼女にはそれなりの傷を与え、今では戦闘不能のはずだ。少なくても、彼女はそう思っていた。
「だが、計画に変更はない」
 そう言って、手の平に小さな暗黒の球を浮かび上がらせる。
 そう、これが計画の第一歩。
「私の理想郷の為にも頑張ってもらうぞ」
 それがゆっくりとカエルの中へと吸い込まれていく。その瞬間、地が唸った。新たなる形を与えられた者の喜びに共鳴して。


「何で、あたしがそんなことしなきゃいけないんだよ!」
「錦馬超。お前には魔法の才能があるんだ」
「はぁ?」
 だが、そのような自覚など、翠自身には欠片もない。
「何を根拠に言ってんだ?」
「今、私とこうやって話してること自体が証明なんだよ」
「いや……だから」
 実際に伯珪は彼女達の言葉でしゃべっている。だからこそ、翠はハムスターの事を伯珪だと知ったのだ。いや、そうだと思っていた。
 それは、ある人物の登場まで疑わなかったことだ。
100 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:29:26 ID:jCEtqoei0
「おっ、翠! こんな所でなにしてるんだ?」
「ご、ご主人さま!」
 いきなり声がし、彼女が振り返るとそこにいたのは、一刀であった。どうやら、恰好を見ると仕事から抜け出してきたのだろう。
「い、いや、実はさ……」
 それ幸いにと、彼女は一刀にこの事を話そうとした。だが……
「独り言ばっか言ってると野党かなんかと勘違いされるぞ」
「へっ?」
 独り言。
 一刀は確かにそう言った。翠は伯珪と話しているにもかかわらず。
「ご、ご主人さま? こいつの声が聞こえないのかよ!」
「無駄だよ。錦馬超。北郷には私の声が聞こえないんだ。これも魔法だからさ」
 そう。伯珪は基本的にハムスターになった時から人の言葉が喋れなくなっていたのだ。だから、今までの会話にはすべて念波のような魔法を使っていたのだ。
 だが、逆に言えばそれを理解できる翠には、魔法の素質があるのだという事になる。
「ってだからって、あたしが?」
「お前しかいないんだ! 頼む! 早くしないと……」
 しかし、伯珪の言葉が続こうとした瞬間、大きな音を立て、地が唸った。
101 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:40:55 ID:jCEtqoei0
「な、何だ!」
「もう、きやがった!」
「うわっ! 地震か?」
 三者三様の驚きを示す。だが、伯珪だけはこの震動の意味を理解している。
「何なんだよ!」
「落ち着け、これは……」
 だが、伯珪の言葉が続けられる前に、それは現れた。
「デ〜〜〜バ〜〜〜ン〜〜〜」
 体長は十数メートルにもなる巨人。いや、正確には巨人というべきなのだろうか?
 下を見れば巨大な蛙だが、それに跨るように人の上半身がくっついている。黒い靄のようなものに覆われているため顔はよく分からないものの、手には巨大な戦斧が存在しており、それが異彩を放っている。
「うわっ! 何だよ、あのへんな化け物!」
「あれは、奴の使い魔のカユーマだ!」
「なぁ、翠。あいつ、どっかで見たことないか?」
 焦る伯珪と翠、そして、何故か冷静に観察している一刀。
 蛇足ではあるが、この時の一刀の心情は、
『ああ、また変な事が起きてるのか』
と、半ば呆れ気味であったという。
「デ〜〜〜バ〜〜〜ン〜〜〜」
 だが、そんな翠達の反応をあざ笑うかのように、カユーマは戦斧を振り上げ、

 ドウン!

一気に地面へと振り下ろす。
「のわっ!」
その衝撃は凄まじい物で、一刀は耐えきれずに草むらへと吹き飛ばされてしまった。だが、幸いにも草むらがクッションの代わりになったらしく、彼に怪我はない。
「ご主人さま!」
「やばいぞ、錦馬超! このままだと北郷まで巻き込んじまうじゃないか」
 いや、一刀だけではない。このまま進めば、カユーマは幽州の町まで到達してしまうだろう。そこには愛紗や鈴々達がいるのだ。もし、カユーマに出会えば、安全の保証はない。
「……」
 もはや、猶予も余地もない。そう考えた翠は一つの決断をした。
「……教えてくれ。どうすれば、奴を倒せるんだ?」
102 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:41:19 ID:jCEtqoei0

 その言葉は一つの決意であった。
「やってくれるのか? 錦馬超」
「今はあたししか出来ないんなら、やるしかないじゃんか」
 これ以上、一刀に危険な目にあわせる訳にもいけない。そう、やるしかないのだ。
「分かってくれたか。じゃあ……」
 伯珪はその返事を聞いて、ゆっくりと自分の首についている小さな緑の宝石を咥えて、翠に差し出した。
「この宝石を受け取ってくれ。そして、『天光招来』って叫ぶんだ」
「分かった」
 その決意を胸に彼女はゆっくりと彼女から宝石を受け取った。
温かい。その光の溢れる宝石の第一印象がそれであった。そして、それを彼女は天に掲げ、彼女は魔法の言葉を言った。
「天光招来!!」
 その瞬間、翠の体は光に包まれた。



 草むらから這い出した一刀は未だに迷っていた。
「……どうすりゃいいんだろ?」
 彼は極めて冷静であった。人間、慣れとは怖いものである。
 この世界に来てから、不思議発見の毎日であった一刀にとって、例え怪物が出てきてもおかしな事ではない。また、「ああ、こういう世界なんだ」と納得してしまうのである。
「でも、どこかで見たような顔なんだよな」
 そんな彼がカユーマをどこかで見たような気がするとゆっくり眺めている。
 そんな時であった。
「待てよ!」
「デバ?」
「何だ?」
 いきなり、空の方、正確には一本の木のてっぺんから響いてくる声に一刀とカユーマは顔を向ける。そこには一人の少女が立っていた。
103 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:47:11 ID:jCEtqoei0
「異世界より漏れし、悪の種子。闇より……って言うのが面倒臭い! 本当にこれ言わなきゃいけないのかよ!」
 何故か、肩に乗っている伯珪に話しかける。
「いや、一応名乗っといた方がいいんじゃないか?」
「分かったよ。とにかく、天勅光臨! 魔法将女、マジカルばっちょん☆!悪者は片っぱしからぶっ飛ばしてやらぁ!」
 そこに立っていた少女を見て、一刀はぼそりと呟く。
「翠……そんな恰好して何やってんだ?」
 一刀がそんな恰好と言ったのも、実際にその姿を見てみればわかることだろう。
 緑と白を基調としたフリルとレースがついたスカートと服。手には訳の分からないステッキ。そして、胸に大きな宝石のついたリボン。
 敢えて言うのならば、日曜の朝にやっている魔女っ子そのものの衣装だ。
「……!!ご、っごごごご、ご主人さま! な、何のことかな〜、あたしは別に翠じゃなくて……」
 コンマ3秒で一刀に正体を見破られ、顔を真っ赤にする翠。必死の言い訳も、
「いや、俺の事ご主人さまって呼んでるし……」
再びコンマ3秒で踏破されている。
「○×△※☆〜」
 途端に恥ずかしくなって、体を手で覆い隠すように縮こまる翠。だが、それは隙としては十分な物であった。
「錦馬超! 危ない!」
 だが、伯珪の叫びも虚しく、カユーマのカエルの部分の口から無数の触手が飛び出し襲い掛かる。

「うわっ! うぐっ!」
 必死に逃げようとするも時すでに遅く、手足や胴に多数の触手が絡みつき、翠の動きを封じると共に、空中で大の字に固定する。
「このっ! 離せよ! なんだこれ? なんかねとねとしてる」
 粘液を纏った触手が彼女の事を締め上げ、ゆっくりと肌の上を這いまわっている。
 衣装も粘液にまみれてきており、肌に張り付くと、彼女の体のラインを鮮明に表現している。
「うぁ……この、這いずり回るなよぉ…あぅ…気持ち悪い」
 翠もいやいやもがくものの、その締め付けは思った以上に強く振りほどくのに困難を極めている。
104 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:52:47 ID:jCEtqoei0
≪なお、以下の描写については、諸事情により詳しい描写は一部削除させていただく≫
「デ〜〜バ〜〜ン〜〜」
「ふぁ……こするなぁ……やめろぉ」
 肌を這いずる触手に嫌悪感を覚えながらも、彼女は何もすることができず、ただ、相手の成すがままであった。
 そして、それを見ていた一刀は唖然としている。
「ご、ご主人さまぁ……見ないで〜」
 翠は自分の今の状況を見られたくないのか嫌がるが、その時に一刀は一言だけ呟いていた。

「魔女っ子に触手……良い」

 その瞬間、翠の中で何かが切れた。
「ご主人さま?」
「へっ?」
「もしかして、今の状況を楽しんでないか?」
 気がつけば、彼女の額には青筋が立っており、何故か目も据わったようになっている。
「いや、だって……男の浪漫だし」
「ご主人さま?」
 瞬間に彼女を捕まえていた触手がブチブチと切れ始める。
「デバ?」
この変容ぶりにカユーマも戸惑っていたりする。
「この……この……!」
「いや、翠?」
 途端、切れたカユーマの舌を持って思いっきり振り上げる。同時にその巨体は一度地から離れ、
「エロエロ魔神がーーーーー!」
「って、まてぇぇぇぇぇぇ!」
思いっきり地面へと、地面にいる一刀へと叩きつけていた。
 大きな音が一回だけ、小さな何かがつぶれる音と共に聞こえていた。
105 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:53:10 ID:jCEtqoei0
「……死ぬかと思った」
「このエロエロ魔神! エロエロ魔神!」
「あの〜……オレは無視かよ」
 日が暮れ始め、元の姿に戻った翠はとにかく一刀の事をポカポカと殴っていた。一刀は自分が生きていることを認識して茫然としており、伯珪は自分が割り込む間もない為に茫然としている。
 ちなみに、カユーマは地面にたたきつけられると、そのまま姿が縮んでいき、果てには黒い球体とカエルに分離すると、空に飛んで行った。だが、それを見ていたものは少なくてもこの中にはいない。
「うう〜、何であたしがこんな目に会わなきゃいけないんだよ」
 半分涙目になりながら、一刀の事を力なく叩く。その動作は、本当にあれが恥ずかしい事を示している。
「でも、お前しか出来ないんだから」
「うう〜」
「という訳だ。これからも頼むからな」
 そう伯珪が言うと、翠の答えは決まっていた。
「そんなの嫌だーーーー!」
 翠の絶叫は寂しげな夕日の空によく響き渡っていた。
106 名前:魔法将女 マジカルばっちょん☆@エロ本[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02:56:24 ID:jCEtqoei0
 次回予告

 訳も分からずに魔法将女にされてしまった翠。
だが、その心には主に辱めという形の傷が残ってしまう。
 しかし、彼女のその傷を嘲笑うかのように襲来する新たなカユーマ。その圧倒的な知力の前に成す術もない翠。
 そして、彼女の前にこの事件の黒幕が現れる。

 次回、「二度の襲来。すべては理想の為に」

 さて、次回もサービスサービス!

                   【続かない】

 ついカッとなってやった。反省?それって美味しいの?
 だれか、マジカルばっちょんを描いてください(懇願

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