503 名前:487[sage] 投稿日:2007/07/12(木) 19:41:19 ID:u/ukrkM20
ttp://smallup.dip.jp/uploader/src/smallup2380.zip.html

・前回使ったロダがパス必須になっていたのでpassはkoihimeです。
・htmlファイルは2つありますが、1つは前回とほぼ同じ物です。
・画像ファイルは増やしていないので前回同様64枚同梱。
・yue_01.htmlにはリンクが含まれていますが、ローカルなので安心。

 7.第1回チキチキ、クイズ華蝶でポン
 8.差し出すその手に画鋲を仕込め
 9.金を積んでは俺のため。積んだ者から死んでいく
10.スーパーちゅうえい君は3階級特進
11.最高のタイミングで横合いから殴りつける

以上、厨臭さ7割増しの本文容量は2割増しでの5篇です。
相変わらず独自解釈なので鵜呑みにすると恥をかく仕様です。
めーりんだいすき。

第二幕:
冥琳代理を務め、星いつも通り暴言す

< 主な登場人物 >

 趙雲。字は子竜。真名は星。前回に続いて解説役はこの人。前回以上にトバしている。怒られるまで止まらない。

 董卓。字は仲頴。真名は月。本編の主人公。とにかく悪いったら悪い。主人公なのに出番がない。

 世界に羽ばたく袁紹様。字は本初。真名は麗羽。三国一の名家の当主。日本国福井県三国町無双。三国町は2006年3月に合併吸収で消滅した。

 曹操。字は孟徳。真名は華琳。乱世の姦雄、治世の能臣。治世なら大人しくしているようなタマにはちっとも見えない。

 孫堅。字は文台。真名は無いのでかわりに諡は武烈皇帝。曹操の武皇帝とカブってる。一文字多いけどこっちがパクり。
周瑜さんとか公瑾さんとか冥琳さんとは義理の親子の関係、でいいと思う。
…嫁の姉の嫁の母って呼び方違ったっけ。遠縁?性別が無茶苦茶だから人に聞けない。ファッキン。

※ この外史は、アイコンと会話のみで展開される世界史コンテンツの形式のパクりです。
  かつ、恋姫無双を知らない人は前回以上に置いてけぼりな不親切な作りとなっています。
※ このコンテンツの96%はネタでできています。おおむね嘘は書いていないとは公言していますが、真面目な研究者の人に見せたらきっと怒られます。







 問題。後漢王朝を担う皇帝の一番の仕事とは何であろうか?
 もちろん善政だろう。
 不正解。そんな物は臣下がやる。
 政治に余計な口を出さず機械のように祭祀だけを行う事。
 惜しいが不正解。そんな事はサボった皇帝も多い。建前上大事ではあるが一番ではない。
 星さんの性格からすると子作りですね。
 主が皇帝で私が皇后ならば話は別だが、そんなことはないのでそれも不正解。
どこぞの国の皇族と違って、直系の後継者がいなければいないで傍系が勝手に継ぐ。
それと私は星ではない。美と正義の出題者華蝶仮面だ。
 じゃああとは好き勝手に遊ぶくらいですわね。皇帝の仕事とは程遠いでしょうけれど。
 だが、それが一番私の考える正解に近いのだ。
こと後漢王朝に限っては、皇帝など遊んでいて構わんが遊び相手を選ぶ事を正解としたい。
 また偏った結論を…。あんたいつか友達なくすわよ。
 他の時代や場所ではあまり例のない、やや特殊な側近政治だからな。必然的に一般的な結論となろうはずもない。
純粋に宦官が強かった王朝はあろう。純粋に外戚が無敵であった王朝もあろう。もちろん官吏が強い王朝も皇帝が強い王朝もあった。
ところで以下をざっと流し読みして欲しい。
 こんなもの下らんから別に把握せんでいい。
ほぼ毎世代クーデターが起こって武力で政権交代しているとだけ理解すれば構わんだろう。なるほど玉座は血に塗れている。
ちなみに3代目から13代目の皇帝は全部未成年だ。
皇帝の即位に絡んだ権力争い在任中のクーデター。皇帝一人につき平均2回の喧嘩が起きているわけだ。
以上をもってオープニングの設問を終了する。さらばだ!



 でも、これは喧嘩なんていう可愛いものじゃないわ。こいつら100年以上飽きないのよ?
だからボクら清流派はこんな酷い状況をなんとかしようと思ったのよ。
 そう仰ると思って、極悪非道な宦官は私が皆殺しにして差し上げましたわ。
感謝してもよろしくてよ?称えてもよろしくてよ?
 ああ、後任の宦官はボクらが急いでちんこ切っておいたから。
みんな切られたちんこは箱に入れて大事にとっとくって。宦官の大量生産なんて初めてだったけど、そういう風習みたい。
 風習は風習なんだけど……。
詠ちゃんにちんこ切られたいって言ってた人はなんか違う空気だったね。
 権力の乱用だけはしそうにない人だったしね…。実はまだ感触残ってる…。
あと月を指名した馬鹿は帰らせたから。
 って、何を余計なことしてますの!!
 ふん。皇帝の毒見とか後宮の警備とかする側近がいないでしょ。側近の権限を悪用する宦官だけが悪いの。
いざ皇帝に跡継ぎができた、なんて時に後宮をちんこの遣いがうろうろしてたら誰の子か分からないじゃない。
 む…。道理でみんな褒めてくれないわけですわね…。


 うむ、何か知らんが盛り上がっておるようで何より。
ついでに後宮に主がいたら100%主の子であろうと思う。
ちんこなしで女を喜ばせる宦官の技と、婚姻と子作りで政権を握る外戚の力を兼ね備えた濁流ライダーV3としてはどうであろうか?
 2派閥の争いが3派閥の争いになっただけ。
それに、私達が清流派を敵視していたわけではない事は前回で証明済みだったわね。
清流派などとは言っても、所詮は制御できない不特定多数の官吏。賈駆のように絶対視や信仰にまで行くと哀れだわ。
 おー、趙雲が裏切った形に。スパイか!?
 文ちゃん、黙ってないと食われるよ…
 では詠のターン。
 そんなことないっ!
あんた達が反乱なんて起こさなければ…。月とボクに協力とは言わない。せめて中立でいてくれればっ……!
 詠、そこまでにしておけ。
普段ならば歓迎するところだが、今回に限りIFと妄想は禁じ手だ。
ここからまた資料の引用をしていくとしようか。まずはたった今詠が語った泣き言の部分からいくぞ。
 泣き言違うっ!





差し出すその手に画鋲を仕込め




 せっかく月の側から歩み寄っているというのに、皆冷たいではないか。
 孫堅様の場合は、互いに軍を繰り出して争った後の話だ。一緒にされては困るな。
負けたから和睦したいとは虫の良い話だろう。
 確かに、それはもっともな話だ。では次。
 私の場合も似たようなものね。
姓名を変えてまで洛陽を脱出しなければならなかった、即ち指名手配されていたの。
 うむ。洛陽を逃げる前から手配されていたということは、何か仲違いするようなやりとりがあったのであろう。これまた道理。
では最後。面会時に帯刀まで許されておきながら嘘をついて逃げた者、前に。
 存じませんわ。
 いつもの袁紹様だ!
 もちろん故あってのことですのよ?
暴虐無道の董卓さんに面と向かって意見などしたらそれこそ殺されるに決まっていますもの。
 別にそんなことはない。

 きっちり何人も殺されかけてるじゃありませんの!
 そこは歴史書。誇張はつきものだ
実際に獄に繋がれたり、いわれなく獄吏に尋問されたというならならともかく、こんな記述では殺されかけたとカウントはできん。
特に理由もなく斬殺した例や私怨で殺した例など引用するにも値せん。
私が探した限りでは、董卓と反対の意見を述べただけで実際に処刑された例は見付からなかった。悪くて罷免だ。
正直なところ、探せばいくらかはあろうと思っていたのだがな。
 だが、処刑者は実際に相当数出ているだろう。
 うむ。前回やった通りに、親不孝者・不忠な臣・清廉でない官吏・従順でない弟は処刑だ。
 それが相当数いた、と。
 当然であろう。汚職官吏を追放しているのだからな。
繰り返すが、清廉でない官吏は処刑だ。
では、清廉でない官吏とはどんな者であったのか?次回はそこを見て欲しい。



金を積んでは俺のため。
積んだ者から死んでいく



 霊帝が売官を始めて以来、国で一番偉い地位である三公、司徒・司空・太尉の任期は平均して2ヶ月ほどであった。
官位に空きがあれば売りに出されるのではなく、次の者が金を用意してしまえばトコロテンのように押し出される方式だったからな。
そのようにして三公の位を買った者のリストの中には曹操の父である曹嵩の名もある。
 私個人とは無関係よ。
 もちろんそうだ。
別に金で買った三公の子であると、事あるごとに他人に吹聴して回っているわけでもあるまいしな。
私は気にしない。
 ……。
 四世三公の名門袁家……。何回聞いたっけ。
 姫にはガッカリだ。
 売官が始まったのは霊帝の治世末期。
それ以前に四世三公のギネス記録は達成している。
 ちぇ。
 趙雲さん、この不忠な臣の処刑を。
 月の治世を認めたら私がやってやる。
だが、面白いのはここからでな。

 論外が出たーーっ!!
 そしてもちろん、本来はちんこがなくて跡継ぎのいない宦官の家である、曹さんのところに養子を出したのは曹操の実家である夏候さんのおうちだ。


【チーム論外のみなさん】
 論外っぷりに無関係な者も身内にはいるが、無関係なので当然出番は無い。
これだけではなんなので、正史の注釈を引用しておこう。
断っておくが、あくまで主観にまみれた注釈であって史書ではない
 この注釈に対する個人的な意見は差し控えたい。
所詮は注釈。死人と議論する趣味はないのでな。
かわりに詠のターン。
 ダメ、絶対。
 かくて、官職を買った者と宦官におもねった者。
現職官吏の多数派を自ら敵に回した戦いがはじまる。
次回では少数派となった月がいかなる人材を得たかを見て欲しい。





スーパーちゅうえい君は3階級特進




 董卓によって汚職官吏が処刑されると、その穴を埋めるために多数の者が新たに抜擢された。
その中でも格段の出世を遂げたのがこの2人だ。
汚職に手を染めていない=出世コースと無縁であった者という図式が成り立つほどに酷い状況だったのだな。
もちろん出世と無縁な者には無能者も含まれる。
そこで有名人の起用とあいなったわけだ。
 叔父さんは嫌がってるのに…。
 いかんせん有能との名声は高いものの、董卓に限らずずっと出仕を拒んでいた難物。
地方官でしかない相への任命ではやる気も出まい。
 不忠な臣よ。処刑したら?
 ほう。呉の二張を自ら招くとは、最終的にはやる気も出してくれたようだ。
 そう簡単に引き抜かれてたまるか。
 ちぇー。
 断ったくせに余計な記録を残すわね…

 まあ当時の有名人というならば二張・荀家八龍よりも蔡ヨウの方が格段に上だ。
先々代の皇帝から仕えている相当の年の人物だがな。
政治はもちろん、歴史・学問・作曲までこなす完璧超人だ。
当時の必須教養である六経を皇帝の命で編纂し直し、熹平石経として後世に伝えている。
 見よ余計な脚色をしてくれないと不評の正史においてこのドジッ子ぶり。
まだ未成年な初対面の子供に数十万とも言われる莫大な蔵書を押し付けてくれるな。絶対迷惑だから
故郷に残した娘が異民族に攫われて子供を孕んでおる頃だぞ。
 お爺ちゃん仕事してよ
 だが、このドジっ子アイドルのおかげで平和に賑わっている長安の様子が史書に残ったのだ。
この描写から、気まぐれで起こる略奪や虐殺に怯える庶人の姿などは全く見えて来なかろう。
 どうだか。それこそ史書にはどう書いてあるのかしら。
 洛陽・長安の民は董卓の略奪に怯えていたらしい。
だが、それと平行して銅像や鐘をいくつも鋳潰して質の悪い貨幣を量産することで大インフレを起こしたとも書かれている。
董卓の鋳造した悪銭は発掘品も多く出ているので興味があれば検索でもしてみてくれ。
 重ねて問うわ。記録では略奪ばかりなのね?
 その通り。否定せん。
しかしなんだ。董卓は無償で略奪をしながら現金をバラ撒きでもしたのか?人にぶつけて遊んでいたのか?
貨幣経済を破壊するほどの大量の悪銭をいかようにして市場に流通させたのかという記録はどこにもない。
普通に考えれば、現金の使い道とは真っ当な商取引だろう。
とはいえ、今回は推理・憶測を禁じ手としておるので、後は読んだ者の想像に任せるとしようか。
 任せる、ね。そこまで騙っておいてよく言うもの。
 そこはご容赦頂こうか。月の擁護をするという私の立場に変わりは無い。
強制的な両替や従来の通貨の流通禁止などの記録が出て来たら改めてお相手しよう。
といったところで、いよいよ略奪のプロにお越し頂くとする。では次回。





最高のタイミングで横合いから殴りつける。



 さすが孫堅。連戦連勝だ。
 誇張するな。
 ふむ。
 誇張とはどのへんであろうかな?
 私に毒などない。
 そこはどうでもいい。
問題は別にある。
まさか母様は董卓を討つべく兵を挙げたのではない。己の欲を満たすために近隣諸国を蹂躙したとでも言いたいのか?
 そんな事はない。
以前にやった通り、曹操は食料あれど兵少なく董卓に敗北した。
かたや袁紹は兵あれど食料なく、民からの略奪に明け暮れて身動きがとれなかった。
ならばどうするか?
十分な兵をもって、飢える前に食料の備蓄を抱えている近隣の太守から奪えばよいではないか。
 …ええと、どっちが賊軍だっけ?
 董卓さんです。
 董卓だ。
 董卓ね。
 どの口がっ!
 まあ別に、私は非難しようとは思わない。
だが、昨日まで同僚と思っていた者に殺害されて略奪された本人にしてみればいろいろと思うところがあったようだな。
 張咨も兵を挙げるならば話は別だった。
味方でないならば敵だ。殺せ。
 しかし、咎なく殺すとはあまりに……
 ではどうなされと?董卓を討つ策がございますか?
 む……いや……
 苦労なさるな。
 口を出すな。
孫権様には自ら考えて頂く。
 では話を進めよう。
かくして十分な兵力と食料を得た孫堅は北へ進軍することとあいなった。
 大勝利!
 これ。何を気の早い。
 なんだよ。兵隊もメシもあるんじゃ楽勝だろ?
 いや…あのね?文ちゃん。私達がなんで負けたのかなー、とか時々思い出そう?
 ボクらがそれを揃えていないと思う?
 あ。
なんだよ。んじゃまだ勝つための要素とか政治とかちまちま準備して語んの?
戦争しようよ戦争ーー。

 するとも。
 なんか出た。
 進軍した孫堅を北の地で待ち受けるは、併州より董卓へ付き従う歴戦の都尉、華雄。
では華雄殿に問おう。
十分な兵、十分な食を得た軍が勝利を得るべく必要なのは何か!?
 将の武、軍師の知、兵の勇!
 左様。主君が十分な準備を整えたならば、戦いは槍が決める。知が決める。兵が決める。
貴殿の軍にそれは備わっておられるか?
 精強なる北方の異民族と戦い、豪胆なる西の乱を鎮圧してきた我らにそれを問うか!?
歴戦の士卒を召し上げんとした勅に背いてまでも、董の旗と共に10年を戦い抜いた精鋭に問うか!?
 勇躍なされよ。 かたや孫の誇りは如何!?
 呉録に言う。孫太守には何ら文徳なく、ただ征伐によってのみ功績を上げた。
北の賊、西の乱。貴殿の誇るかような戦は中華全土を転戦した我らも当然経験済み。
併州の田舎者が経験したことのない戦を。敗戦を経験させて差し上げよう。
 文醜殿。我らはこのためにいる。
では戦争だ。




もう本文が30KB



 1話分少ないのだが、ここまでで本文は前回の二割増。
html形式のため多少の嵩は張っているものの、計60KBを超えてお返しディスクへの応募資格は突破した。
まずはここまで読んで下さった長丁場のお付き合いに感謝を捧げたい。
まとめサイトへの迅速な掲載にもご苦労をかけた。
 突破すんな。誇ることじゃないでしょうが。
 ふしぎふしぎ。
うちの軍師殿に任せればもっと無駄を省いてスリム化するのだがな。
 今からでもそうしてよ…。あんたのボケはわかりにくいんだから。
 そうしたらネタになるまい?
が股を湿らせる程度の知的興奮とベタな笑いがテーマなのだから。
 主題は月の擁護でしょ。もっと本気でやりなさい。
 そうしても良いが、結論を急いで各陣営の軍師殿に本気を出されては恐らく敵わぬ。
理想や体裁をかなぐり捨てた軍師という生き物は、戦場においても論戦においても恐ろしく強い。
他人事というアドバンテージをもってしても、史書や風評の罪科を抱えているところに付け込んでみたり、主君の教化の一環としてなんとかご協力願っている次第だ。
 ……随分殊勝じゃない。
どこかの3人組は数に入ってないみたいだけど。
 勝ちは勝ちだ。こうして呂布にも勝利した。
 こいつ最悪…。
続いてしまう。

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