[戻る] []

664 名前:セキト[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 20:12:08 ID:cUjD/hkE0
注意:この作品は一部暴力的表現(?)、及び獣姦(?)表現がございます。
それでも暇つぶしに書いたこのSSを読んでいただけたら幸いです。
665 名前:セキト[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 20:14:34 ID:cUjD/hkE0
「セキトーっ?」
「おーいセキトー?」
「早く出てきなさいよーバカ犬〜!」
「詠ちゃん…そんな言い方よくないってば…」
良く晴れた日の午後、月と詠からセキトの捜索に手伝って欲しいと言われ、
政務時間を返上ーもとい、サボる口実ができるので、俺は2つ返事でOKした。
「だってしょうがないじゃない。私達があのバカ犬を探してるのってこれで何回目よ!?」
「えっと…」
月は指を折って数えていたが、やがて困ったように
「両の指じゃ足りないくらい…」
「そうでしょ。だからあの犬なんて鎖につないでおくべきよ!」
「まぁまぁ。セキトは恋の大事な友達なんだからさ、
その親友を鎖にはつなげないだろう」
ーそうセキトは恋が月の軍に流れ着く前に出会った大事な親友なのだ。
親友を拘束することなんてできるだろうか?
考えるまでもなくできないだろう。
「ところで恋はどこに?」
「恋さんは別の場所を探していますよ。」
「んじゃ、俺たちも手分けしてさがしてみよーか?」
とりあえず提案。こちらも政務の時間を返上ーもとい(ry
早くセキトを見つけて戻らないと、愛紗あたりから雷が落ちそうだ。
「そうね。じゃあ…私と月は城の中を探すから、アンタは庭のほうをお願い。」
「リョーカイ。」
俺は月たちと別れ庭のほうへ、やや駆け足で向かった。
666 名前:セキト[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 20:15:26 ID:cUjD/hkE0
「セキトーーーーっ」
ガサっガサガサガサ
繁みを中心に探してみたが見つからない。以前はここにいたんだがな…
「…いないな。」
その前はどうやって登ったのか知らないが、屋根の上にいたし、その前は散々探した挙げ句、
恋のベッドの中にいやがった。いかんせん行動範囲が広すぎて困る。
ここいらを探したら引き上げるかーと身を翻した刹那ー
ガサっガサ!
…ん?明らかにセキトのような小動物が繁みを動くような音とは違ったーそう。
ひとが動くような音がした。オイオイ…結構警備は厳しいハズだぜ?
今この場にいるのは俺1人しかいない。…人を呼ぶか?
いや、待て。一国の太守が賊1人くらい倒せなくてどーする!
少々怖いが勇気を出した。
「だれだっ!」
「ーっ!?」
繁みの中のカゲがビクゥ!とふるえ、そのカゲは脱兎のごとく逃げ出した。
「ちっ!待て!」
「待たない!」
女?少女の声がした。つーかわざわざ返事をするとは、律儀なやつ。
俺はすぐに追いつくことができた。ーが
「きゃあっ!」
「うわっ!」
足がもつれ、そのまま少女を押し倒してしまった。
「つぅー…」
「いたいー…ってあれ?ご主人さま?」
「…へ?」
667 名前:セキト[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 20:27:11 ID:cUjD/hkE0
俺はその時どれだけマヌケな顔をしていただろうか。気がついたら見知らぬ「裸の」女の子の上に覆いかぶさっていた。
ーえ?え??えええええええ!?何がどうなってこんなっ…つーかご主人様!?
と、とりあえず起きないと…って腰が抜けてるし!
「…?どうしたの。ご主人さま?」
「えっとさぁ…腰が抜けちゃって…」
「クス、しょうがないなぁ、ご主人さまは…」
少女はクスクスと笑い、俺を自分の向かい側に対面させるようにして座らせた。
その時になって俺はようやくまともに少女を見ることができた。
活発そうな大きな瞳に、柔らかそうな唇。栗色のセミロングがサラサラと風になびいている。
それにやや大きめの胸がやや日にやけた肌に映える。
そして何より…彼女の頭のてっぺんについてる…耳?どうみても秋葉でうけそうな犬耳か猫耳である。
「ご主人さま…。そんなにじっと見られたらはずかしいよ…。」
「ああ!ゴメン…ってそうじゃねえええええ!!!!」
「ご主人さま、落ち着いて。どうどう。」
「俺のほうがおかしいみたいにゆーな!と、とりあえずキミは誰なの?なんでここにいるの?」
「私?セキトだよ?ご主人さまも知ってるじゃない。」
「…セキ…と…?え?…あ、あのさ…セキトってゆーと…」ま、まままさか、ねぇ?
「うんと、何て言ったらいいかな…。恋の親友のセキトって言ったらわかるかな?」
「えええええええええええええええええええ!!!!!!」
この娘が…セキト!?何の悪い冗談だ。俺が頭の整理を急いでいると
「ご主人様〜?セキトさん見つかりましたか?」
「何してるの?…そんなに大声だして。」
ジャーン!ジャーン!ジャーン!げぇっ!月詠!
そんなのが頭によぎった。若い男女ーそれも女のほうは裸ー何をしているか、
しようとしているかは明らかである。ーなんもしてないけど。
「きゃっ…!」
「なっ…!!」
時が止まった…。1分くらいはたっただろうか。とにかく言い訳!じゃないなんもしてねっつの!
「いや、な、違うんだってば!決してあんなことやそんなことをしてるわけじゃあー」
「地獄に落ちろー!バカち○こぉーーーー!!!!」
その後俺が詠にぼっこぼこにされたのは言うまでもない。
668 名前:セキト[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 20:32:11 ID:cUjD/hkE0
月と詠、それに恋とセキト&俺。セキト捜索部隊及び、その当人(犬?)が俺の部屋に集まった。
何のタメかって?モチロン、俺の横にいる少女ーセキトのことである。ちなみに彼女の服は予備で作ってあったメイド服を着させてある。
「セキトさんーなんですよね?」
「うんっ。そうだよ。」
「どうしてこうなったんでしょうか?」
「私にもよくわかんないや…。庭を散歩してたら突然この姿になってて…言葉もしゃべれるようになってて。それで見つかったらマズいかなぁーって思ったから、とりあえず隠れながら恋に相談しにいこうかなって思ってたの。」
「そーしているうちに俺に会った…と」セキトはコクン、と頷いた。
「うーん…。恋は心当たりあるか?どうしてセキトがこーなったか。
「……………………………(フルフル)」
何だ今の間は。怪しい…とても怪しい。
「本当かぁ?」俺は恋の目を見て問い詰めた。
「………………」
「………………」
「………………ある」
「やっぱりか…」やっと白状してくれました。
「多分…変な豆。」
「豆ぇ?」何故か反董卓軍総大将の高笑いしてる顔が頭に浮かんだ。
「変な商人から…もらった。ほっといたらセキトが食べた。」
「ああ!そういえば、その時ちょーどお腹がペコペコでして…危ない!とはわかってたんだけど…」
「ですが、そんな豆1粒で犬が人になるんでしょうか…?」
「現実になっちゃったんだからしょうがないだろう。」
「しょうがないって…そんなんでいいのアンタ?」
「まぁいいだろ。それにさ…」
「…?それに?」
「こんな可愛い女の子をそのままにー」
「あーはいはい。わかったわかった。」
「何だよ。最後まで言わせろよ。」
「大体アンタの言いたいことはわかってるからね。私達の時もそういったじゃない。」
669 名前:セキト[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 20:34:35 ID:cUjD/hkE0
「可愛い?私ってホントに可愛いかな、ご主人さまっ!」突然セキトが俺の眼前まで迫ってきた。吐息が感じられるくらいに。
「そりゃあ…」どう贔屓目にみなくっても美少女である。今はメイド服や犬耳(?)も相まっていっそう可愛く見える。メイド服に犬耳!これが漢のロマンじゃなければなんなんだろーかっ!!
「ああ、文句なく可愛いと思うぞ。」
「えへへっご主人さまに褒められたっ!」
そう言うと彼女はこれ以上ないくらいの笑顔を俺に向けた。くそぅ…すんごい可愛い…俺が彼女の笑顔に見とれていると
フニュ
「ダメ…セキト。ご主人様は私の…」やきもちを焼いたのか、恋が俺の腕に抱きついてきた。
「ちょっ!恋!?」
「あー!ズルい恋!私も!」フニュと、セキトが逆の腕に抱きついてきた。っておーい!確かに嬉しくはある…んが
「じー………。」
「じー………。」
月と詠がジト目でこちらを睨んでいた。うぅ…視線がイタイぜ。
「と、とにかく!」俺は両腕に抱きついてる子犬2匹をひっぺがした。
「うー…」「ご主人様…」
「そんな捨てられた子犬みたいな目で見るなぁ…」子犬には違いないが。
「それで、セキトは今後どうするつもり?」
「どうする…って言われても点。私元々犬だし、何していいかわかんないよ。」
「犬だったけど、今は人でしょう?働かざるもの食うべからず。何もしないなんて許さないわよ。」ちなみに働かざるもの食うべからずという言葉を教えたのは俺だ。
「え?でも恋は…」「…?」
「う…れ、恋はいいの!戦ってるから。」
「うーん…じゃあ私、ご主人さまのメス犬になる!」とんでもないことをいいやがった。
「「「…は?」」」
完璧に俺と詠と月の声がハモった。恋はと言えばよくわかってないご様子。
「私元々メスの犬だし、そのほうが…」意味わかってんのか!?
「あ…えっと、メス犬ってその…へぅ…」月は顔を真っ赤にしてあわあわしていた。
「ああああ、アンタって人はぁ!なんてことふきこんでるのよぉーーーっ!!!」
「違っ!?俺は何も言ってなー」
「土に還れっ!!!バカち○こーーーーー!!!!」
その後俺が詠に(ry
670 名前:セキト[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 20:43:23 ID:cUjD/hkE0
セキトの捜索や詠にぼっこぼこにされたことにより随分時間が経ってしまっていた。そのため、山のようになっていた政務をヒイヒイ言いながら片付けるハメになった。
風呂に入る気分にもなれず、そのまま寝るコトにー
コンコン
ーできなかった。はぁ…誰だよ。
「ゴメン。新しい仕事ならまた明日にー」俺が言い切る前に扉が開いた。
「ご主人様…」「ご主人さまー!」
「っと、恋とセキトじゃないか。どーした?」
「えっとね…そのぉ…」「………」
2人とも顔を赤くさせ、モジモジしている。何なんだろうかー俺が思索していると、恋が意を決したように口火を切った。
「セキトと…エッチしてほしい…。」
「なんだそんなことか。お安いごよ………えぇぇぇえええ!?」
「ご主人様…うるさい…。」
「ああ、悪……じゃねぇぇぇ!!」セキトと同じようなこと言うな!
「…それで、どうしてこんなコトを?」
「私はね…恋のように戦うコトも、月ちゃんや詠ちゃんみたいにメイドの仕事だってできない。
…だけどね、私のできる精一杯のことをしたいの。」
「そうか…。」なるほど。セキトもセキトなりに自分のできることを探していたみたいだ。ー犬だったからーそんなことを言い訳にせず、自分がやれる精一杯…か。
俺はそのセキトのひたむきさに、感動すら覚えた。
「ダメ…かな?」
上目遣いで見つめてくるセキト。ああ、もう可愛いなぁ!チキショウ!
「ダメじゃない。その気持ちはすごく嬉しいよ。」
「ホント!?それじゃあー」
「だけど…だけど、そんな義務感にとらわれなくてもいい。…1人の女の子として俺に抱かれてほしい。」
「…ご主人さま」
我ながらクサいセリフだ…。…だがこういうコトはしっかり口にださなきゃダメなんだ。
「それでね、ご主人さま…んと…」セキトが口ごもっていると、恋がまたフォローした。
「私も…手伝う…。」
マ  ジ  ス  カ ! ?「…いいのか?」
「………(コクコク)」いやっほーぅ!3P最高!…ゴホン。「それじゃあ2人ともいいかい?」
「…うん」「………(コク)」
(省略されました。全てを読むにはココをクリックしてください。)
671 名前:セキト[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 20:48:43 ID:cUjD/hkE0
「ったく、ご主人様もよく寝坊するよなぁ。今日は大事な会議があるってのに。」
「まぁまぁ翠さん。ご主人様は昨夜遅くまで政務に励んでらしたらしいですし…」
「そうなのか?アタシはてっきり…」そこまで言って翠は顔を赤らめた。
「翠さん!さすがのご主人様といえども、そう毎日毎夜そっちのほうを励んではいませんよぉ!」
「ゴホンっ!2人とも、朝からそ、そのような話をするな!」
ん…んぅん…?なんだぁ?この声は翠に朱里に…愛紗か?そしてなんだ…。このミョーーーーに嫌な予感は?
「失礼します、ご主人様。」ガチャ
「おはようございます、ご主人さ…ーーーっ!?」
「ん〜おはよう。3人とも?」
「はわわわわわ…」「うわぁ……」3人の様子がおかしい。なんなんだ?
「おい、一体全体どうしたん……っ!!」
気がついたら裸の少女2人ー恋とセキトが両隣で寝ていた。あ、そうだ。昨夜2人を抱いた後あまりに激しすぎて寝ちまったんだった!!
「あ、いや、違うんだ…コレはその…」必死に弁明しようとするが舌が回らない。
「ほぅ、何が違うと仰るのですか?ご主人様?」こ、怖っ!
「ぅー…うん?」「んん…あれ?」2人が同時に目を覚ました。やった!助かっ…
「お腹減った…」「私も…何か食べにいこう?」「うん。」
っと2人はあっというまに服を着込んで、3人をすり抜け部屋を出て行ってしまった。
おおおおおおおおいいい!!!つーか何このデジャヴ感は!?以前にもこんなことがあったような…。
「ご主人様…今の娘は恋と…誰ですか?」
「今のは恋とセキトです…。」
「…セキトですって?」
「…はぁ…ご主人様、言い訳するならもっとマシな言い訳したらどうだ?」
翠が呆れ顔で見てくる。…そーか、まだ説明してなかった…。って冷静に状況判断してる場合じゃねぇええ!!
「ご主人様、覚悟はよろしいですか?」
「覚悟!?そんな物騒な!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
「「「ご主人様ーーー!!!!!」」」

色々な仲間に加え、さらにセキトが仲間に加わった。これからも騒がしくーもとい、
とても、とても楽しくなりそうだ。
672 名前:セキト[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 20:51:38 ID:cUjD/hkE0
ホント…長い上に見にくいコトこの上ないです。
最後まで読んでくれた方は本当にありがとうございました。
しかもエロシーンカットです。…ヒドイ。

 [戻る] [上へ]