[戻る] []

607 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 00:53:33 ID:rJc9F4hp0
今日は投下多いな。
俺も下らないネタをつらつら書いてしまったので投下。
4レスくらいで未完だけどキニシナーイ。
608 名前:607[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 00:54:38 ID:rJc9F4hp0
ってまだ途中か。割り込み失敬。
609 名前:607[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 01:13:58 ID:rJc9F4hp0
20分経ったし投下しちまうよ?
610 名前:乙女だらけの正史演義1/5[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 01:15:09 ID:rJc9F4hp0
「というわけで、流浪の俺達は公孫賛の所を頼ってやって来たわけです」
「……ご主人様。何が、とういうわけなのですか」
日差しとか超うららか。今日はピクニック日和だね。

「いや、なんというか今の外史は史実っぽい流れで負け人生を歩むらしいんだこれが」
「お兄ちゃんはもらった官職とか全部蹴っ飛ばしてふらふらしてるのだ」
「……世の庶人のために、という大望を果たす見込みすらなく…情けない」

田舎警察なんかしていてもしょうがないと毎日愚痴っていたのは愛紗のような気もするけどご愛嬌。
小さな官職をもらった後も督郵とかいうおっさんを100回殴って逃げ出して流浪。
別口で県令職をゲットした後も黄巾にやられて逃走。
やっぱりというか当然というか、境遇の情けなさに毎日ピリピリ度が増してくる愛紗が最近怖いです。
「今のお兄ちゃんは駄目にんげんなのだー」
鈴々に言われると一層屈辱だぜ…くそう。

「で、食うにも困った北郷はウチに来たってわけだ」
「……お世話になります」
こっちの公孫賛はなんというか…格好いいな。
中郎将で都亭侯であだ名が白馬将軍。
5000を超える白馬がずらっと並んでお出迎えしてくれた時は素で威圧された。

「んじゃ早速だけど董卓討伐するから一緒に行くぞ?北郷」
「はや! 展開早!」
いや時期的にはそんな感じですがね!?
「別に、小さい官職から成り上がる所をしばらく地味にやってくれてもいいけどさ」
「鈴々はそれじゃつまんないのだ」
「ご主人様は、早く天の御使いとして威容を示して下さればよろしいのです」
なんか愛紗も鈴々も順応早いし。
611 名前:乙女だらけの正史演義2/5[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 01:15:46 ID:rJc9F4hp0
「ええと…じゃ、氾水関で華雄と戦うんだっけ?」
「いや戦わない」
いや待て。緊張している道中で何を言ってくれやがりますか。
「ん?だから演義じゃなくて正史をやるんで、華雄は南陽で孫堅が討つから」
「な!!!!!」
愛紗が叫ぶのも無理はない。それじゃ何のために従軍してんだ俺ら。

「董卓討伐の連合軍には参加するけどさ、特にこなすイベントもないし、皆のんびりしてていいって」
「いやしかし!月やら詠やらの出番は!」
「ないな」
「公孫賛のおねえちゃん、嬉しそうなのだ…」
「ふふ…私の出番のために一行で死んでくれ…華雄とか董卓とかいう会ったことない人」
スゲェ。私的な恨みが無差別に炸裂してやがる……

「しかし、いくらなんでもそれでは私達の立つ瀬がないではないか。公孫賛」
言ってやれ言ってやれ愛紗。
「落ち着け関羽。演義を無視するとだな…」
「うん?」
「貂蝉は創作の人物だから自動的にいなくなる」
「ブラボー!!」
「ご主人様……」
睨んでくれるな愛紗。あの化け物がいなくなるんであれば俺としては割とOKなんだ。

「そうすると、華琳とも蓮華とも袁紹とも会わないままなんとなく解散か…」
「うにゃ、それはつまんないのだ……」
「後でいくらでも会えるだろ。別に」
「……それもそうか」
「ん。納得したな。戦いも終わったみたいだし帰るぞ北郷」
「いや展開速いな!!」
董卓討伐戦、終了。 月は恋に裏切られて、華雄も蓮華の母さんにやられたらしい。
612 名前:乙女だらけの正史演義3/5[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 01:20:01 ID:rJc9F4hp0
「……で、公孫賛に言われて徐州くんだりまでやってきた訳ですが」
「…………………………」
愛紗のご機嫌は凄く斜めです。
何故って俺の立場が情けないから。
いや平原郡の相とか、きっちり格は上がってるんですよ!?
朱里もいないから頑張って読めない漢文の書類と格闘して!!
でもあんまり喜んでもらえないのは寂しい今日この頃。
褒められて伸びるタイプなんだって分かってほしい俺です。

「今回は陶謙のおじいちゃんを助けて、華琳をボッコボコにしてやるのだ」
「確かに万単位の兵はありますが……」
はい、自分の兵とかいないんでそのへんの農民の方々に来てもらいました。
あと陶謙にもらったばっかりで訓練の暇もない兵隊さんが半分くらい。

「…で、まさかそれで勝てるわけがないわよね」
「にゃにゃ、華琳がもう来てるのだ」
って、また早いな!
あからさまにやる気ないため息とかつかんでください愛紗さん!!

「あー、久しぶり華琳。できればお手柔らかにしてくれると助かるんだけど……」
「気安く真名で呼ばないの。初対面の北郷一刀さん」
ヤベエ。手加減なしで全滅コースだ。
ここはなんとか天界人の知恵で超軍師っぷりを……!!

「うふふ。はい終わり。次は私を満足させなさいね?」
発揮する間もなく全滅しました、ってか劣勢になって兵隊さんが全部逃げました。イェー。
恋が華琳の所で暴れてるとかで、暴れまくった暴君は帰って行きました。
10万とも30万とも言われる民の死体の山を残してorz
後始末は俺らですかそうですか…………
613 名前:乙女だらけの正史演義4/5[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 01:21:31 ID:rJc9F4hp0
「……遂にご主人様の雄飛の時です。一応」
ほーら、徐州ゲットですよ愛紗さん。
州牧っていったらもう群雄の仲間入りですから、そんなに睨まないのがお勧めです。

「ご主人様、陶謙の後を継いだ牧とはいえですね…」
「いや分かってるけど、さすがにこれ放置はできないから!!」
華琳が好き放題暴れ回った末の死体の山と荒廃した土地。
なんか江南の方まで逃げちゃった民も多いみたいだけど……まだ残ってくれた人もいるんだ。
それを見捨ててどこかへ行くなんて事は俺にはできなかった。

「お兄ちゃんらしいといえば、らしいのだ」
「……ご主人様…らしい」
「恩ある公孫賛ともこれでほぼ同格…。相談もなしで本当によろしかったのですか?」
「ん。まあ州を持って傘下っていうのも変な話だしさ…」
「公孫賛のお姉ちゃんとは、すっぱり縁切りなのだ」
「うぉい!!!」
ツッコミの声は無視して言うけど、彼女は白馬義従全滅して引きこもりはじめたらしい。
報われないけどお互い別天地でガンバろうぜ。公孫賛。
あと、変な城の建築はやめた方がいい。

「……セキトの御飯」
出たよ。てかさっきからいたっぽいよ。

「恋……なんで普通に混じってるんだ。ってか面識あったっけ?設定的に」
「……ご主人様」
「……だ、そうです。よろしかったですね御人気で」
「見るからに分かってないっぽいよな…趣旨」
「にゃはは。どっちでも一緒な気もするのだ」
まあ、あの呂布がいれば力強いわけで……。
そろそろ嫉妬するような余裕はうちの懐にないと察してください愛紗さん。
614 名前:乙女だらけの正史演義5/5[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 01:23:58 ID:rJc9F4hp0
「……セキトの餌に小沛の城一つをプレゼントしてしまった不甲斐ないご主人様です」
回を重ねる毎に殺気が増しているのはどういうわけでしょう愛紗さん。
荒れまくった徐州なんだし、税収なんてあってないようなもんだから!

「それに、袁術がどさくさに紛れて攻めてきてるっぽいのだ」
って聞いてねぇ!?
「早く言ってくれ鈴々!どこまで来てんだそれ!?」
「町で噂を聞いただけだから鈴々は知らないのだ」
スゲェ。諜報力とかゼロですかうちは?田畑とかアレだし出撃しないとまずいわこれ。

「鈴々に留守番は無理でしょう、普通に」
「先鋒任せたら話もしないで突撃しちゃうだろ……」
やっぱり朱里がいないと駄目だ、うちの軍は…。思ったより役に立たないぞ愛紗も!

「って、あ。勝った」
先鋒で突撃した愛紗の勢いに負け、袁術の軍はさんざんに追い散らされて逃げていった。
なんかえらく久しぶりの感触。
「ちゃんとした兵を掌握し、訓練する暇があればこんなものです」
OK愛紗の機嫌も直ってきた!
「やっぱり愛紗は強いのだー」
うんうん全く。この隙にもっと褒めてご機嫌とってやって。

「…………って、何故ここにいる」
お留守番はどうしたのかね鈴々さん。
「にゃ。呂布にお城取られたからここにいるのだ」
「鈴々…………」
失敗そのものはいい。俺は怒ってない。
だから肩で息しながら怒ってる愛紗さんを早急になんとかしてくれ。
615 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 01:28:43 ID:rJc9F4hp0
で、当然この後華琳のおうちでいじめられたり恋に負けて捕虜になったり
麗羽様んちで厄介払いされたり華琳に追い散らされてようやく朱里が出るわけですがw

書いてる俺だけは非常に楽しかったですがマイノリティだわな…

 [戻る] [上へ]