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569 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:11:33 ID:+Jv/M7fc0
ちょっと遅くなりましたが、ホワイトデーネタを投下。

以前書いたバレンタインネタの続きとなっております。
また、出番が少なかったり、いらない子とか言われてるキャラも出していますが、
似てなかったりするので、その編はご了承ください・・・
570 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:11:52 ID:+Jv/M7fc0
「こりゃ困った事態になったな……」
三月のある日曜日、もう時期ホワイトデーと言うときに俺は悩んでいた。
事の発端は一ヶ月前のバレンタインデー。
その日、俺は生まれて初めて大量にチョコをもらった。
その数なんと25個!!
しかも、その大半が本命であるのは容易に想像出来る。
折角もらったのだからお返ししなければと思ったが、
一人頭500円で計算しても、12500円になっしまう。
さらに俺の懐はとある理由で大寒波と言った状態。
そこで俺は暫く考えた末、1つの結論に達した。

『買えないのなら、自分で作れば良いじゃん!!』
571 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:12:31 ID:+Jv/M7fc0
「と、言うわけで、皆さんに集まってもらいました♪」
「なにが『と、言うわけで』だ!」
「そうよ!折角冥琳さまと楽しい休日が過ごせると思ってたのに!」
「まぁまぁ、冥琳も小喬ちゃんももう少し落ち着いて、ね?」
「そうですよ。一刀さんが居ても楽しい休日を過ごせるかもしれないし…」
 と、俺がバレンタインにチョコを貰えなかった孫策さん、周瑜、大喬、小喬の4人に集まってもらった。
「それで一刀さん、私たちが集まった理由ってなんでしょうか?」
「そうよそうよ!もし下らない理由で集めたって言ったら、ただじゃおかないんだから!」
「うむ、君たちに集まってもらったのは他でもない…」
 そう言うと、小喬は『ゴクッ』と唾を飲み込み、周瑜と大喬はこちらを睨み、
孫策さんに至っては、「悩み事ならお姉さんに任せなさい♪」みたいな表情をしている。
俺はその緊張感を破るように答えた。
「俺にお菓子の作り方を教えてください!御願いします!」
 そう言いながら土下座をする俺。
「ちょっとあんた!そんなくだらない理由であたしたちを呼び出したの!?」
「まったくだ!雪蓮もそう思うでしょ!?」
 周瑜と小喬は俺の発言を聞いて激怒しているようだが、孫策さんと大喬の方はというと…
「あら冥琳。男の子、しかも一国の太守だった子が土下座までして頼んでるのよ?
 こんな面白そうなことなんて無いんじゃないかな?そう思うでしょ、大喬ちゃん?」
「面白いかどうかは別として、一刀さんがこんなに真剣に頼まれてるんですから、
 わたしは協力しますよ。それに、久し振りにお菓子作ってみたいですし…」
「…て事で、冥琳も小喬ちゃんも一緒にやりましょ?その方がいろいろ楽しそうだし♪」
「………雪蓮がそう言うのなら、私も協力して差し上げましょう」
「あたしも冥琳さまが協力するって言うなら………」
「はい、これで全員協力する事に決まり〜♪」
 いつの間にか孫策さんが仕切ってるし…
さすが江東の小覇王と呼ばれてるだけの事はある。
そう感心している俺に、大喬が問いかけてきた。
572 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:13:06 ID:+Jv/M7fc0
「でも一刀さん、なんで急にお菓子を作ろうなんて思い立ったんですか?」
「実は、バレンタインのお返しにと…」
「なるほど、つまり、私の可愛い妹達に手作りのお菓子をお返ししようとしてる訳ね?」
「いや、お返しするのは蓮華と小蓮だけじゃなくて…」
「………一体何人に貰ったのだ?」
「蓮華と小蓮を含めて25人………」
「ちょっと一刀さん!それ多すぎじゃないですか!?」
「英雄、色を好むとはよく言ったものね……」
「面目ない…」
「でも25人分となると、結構作るのに時間がかかるわね。ここは作業を分担しましょう」
「孫策さま、分担すると言いますと、どのようにされるおつもりですか?」
 小喬は孫策さんにそう尋ねる。
「そうね……まず、調理担当は私と大喬ちゃん、それと一刀くん」
「はい、わかりました雪蓮さま」
「次に、ラッピング用の包装紙の買出しは冥琳と小喬ちゃん」
「わ〜い♪冥琳さまと一緒にお買い物だ♪」
「こら小喬、あまりはしゃがないで…」
「だって、嬉しいんですもん♪」
「それと、包装の方は一刀くん一人でいいかな?配る当人だから、そのくらいはしてもらわないとね」
「了解です!」
573 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:13:14 ID:+Jv/M7fc0
 その後、周瑜と小喬は街へ買出しに出かけた。
無論、知り合いに会ってもこの事を口外しないようにと伝えた。
そして、調理担当の俺たちはというと…
「雪蓮さま、一刀さん、調理するのは良いですけど、どういったものを作りましょう?」
「お菓子作りの本を見る限りだと、このマーブルクッキーって言うのが一番作りやすいんじゃないかな?」
「確かに、生地を作ればあとは切って焼くだけだからなら簡単な部類か…」
「それに、生地は冷蔵保存するわけですから、今日生地を作って、明日焼き上げればホワイトデー当日に間に合いますね」
「それじゃ、それでいきましょう」
 そして俺と大喬、孫策さんはマーブルクッキーの生地を作り始めた。
作業をしてると時間が過ぎるのが速く感じるのか、太陽が傾き出した。
生地の方も完成し、後は焼くだけなので、集まってもらった皆には解散してもらった。
その時、俺は孫策さんに蓮華への伝言を頼んだ。
3/14の19時に俺の部屋まで来てくれと…
孫策さんも伝言の権を了承してくれた。
574 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:13:51 ID:+Jv/M7fc0
 そしてホワイトデー当日……
俺は、チョコをもらった子達にクッキーを配った。
1時限目の休憩時間には愛紗、鈴々、星、翠、朱里に…
2時限目の休憩時間には華琳、春蘭、秋蘭、桂花、季衣に…
3時限目の休憩時間には月、詠、霞、紫苑に…
 クッキーを手渡すと月がこう言った。
「ご主人様が私の為に……うれしい…♪」
 とりあえず、喜んでもらえた様だ。
昼休みには、恋、華雄、公孫賛に…
放課後には袁紹達に…
「わたくしにお返しをするのは当然のことですわ♪」
 などと言い、高笑いをしている袁紹は放っておいて…
「お返しだなんてそんな…わたしは袁紹さまがお世話になっているからって…」
「いいじゃん斗詩、もらえるもんはもらっといたほうがいいよ」
「そういうことだから、遠慮なんてしなくていいから」
「そういうことでしたら…」
 顔良、なんとも謙虚な…
575 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:13:58 ID:+Jv/M7fc0
 そして、同じ部活の2人組にも渡し終えて、残るは蓮華、小蓮、思春のみとなった。
孫策さんに蓮華への伝言を頼んでいたので、実質的に2人に配れば任務完了となる。
そして、部活も終り帰る途中で小蓮と思春に会った。
「あ、かずと〜♪」
「北郷……」
「お、2人とも丁度帰りか?」
「うん、そだよ〜♪」
「蓮華さまは用事があると行って先に帰宅されたので、ここにはおらぬぞ?」
「いや、2人に用があったから…」
 そういうと俺は、思春にクッキーを手渡した。
「北郷、これは…?」
「バレンタインの時のお返し」
「わざわざすまないな…」
「あ〜!思春にばっかりずる〜い!」
「ちゃんと小蓮の分もあるから…ほら」
「わぁ〜♪ありがと、一刀♪」
「それじゃ、2人とも、またな」
「ああ…」
「一刀、またね〜」
 そして俺は部屋に戻った………
576 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:14:35 ID:+Jv/M7fc0
 そして、もうすぐ19時になろうとした時に、蓮華が俺の部屋にやってきた。
「一刀、こんな時間に呼び出して、なにか用なのか?」
「ああ、バレンタインのお返しを渡そうと思ってな…」
「それなら、皆に渡してたあれだろう?なんで私だけ個人的に…」
「蓮華へのお返しは特別だからな…」
「えっ?」
 そう言うと、俺はクローゼットに近づいた。
そう、俺の懐が大寒波に見舞われた理由は、蓮華へのお返しする品物を買ったからだ。
それも、彼女にとても似合いそうな洋服である。
そして、俺がクローゼットをあけると……
「………はぁ〜い♪」
「…………………」
「し、雪蓮姉様!?」
 そこにはビデオカメラを持っている孫策さんが潜んでいた。
「………孫策さん、なんでこんなところに…」
「え〜?だって、私の可愛い蓮華に愛の告白をしようとしてたんでしょ?その現場を押さえようと…」
「ちょっとまって、孫策さんがここに進入できたと言うことは…」

 ま た 及 川 か っ ! !

「蓮華、少し待っててくれ…」
「あ、ああ……」
 そう言うと、俺は木刀を持って及川の部屋へ向かった。
577 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:14:40 ID:+Jv/M7fc0
「やあ、及川くん。君、またいらんことしてくれたようだね?」
「いややなぁ、かずピーそない怖い顔して…」
「そういえば君、『めいど』が好きだったね……」
「おう!!メイドはワイの人生そのものやからな!!」
「そうか…それなら遠慮はいらないな……」
 そう言うと俺は木刀を構えた。
「へ?ちょっとま……」
「冥途でメイドと乳捏ね繰りあってろやあぁぁぁぁぁぁぁああっ!!!」

 その夜、フランチェスカの敷地内に奇妙な男の叫び声が木霊したとかしないとか……
578 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:17:09 ID:+Jv/M7fc0
以上です。
相変わらず文章力ないです、はい…

雪蓮姉さまのイメージを崩したことは反省してる、だが後悔はしていない…
と、思います…

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