「ご主人様」
「どうしたんだ紫苑」
「あれから2年も経ちました。
……そろそろ璃々を召し上げてやってもらえませんか?」
「ぶっ」
「ああ、あらあら、今拭く物を」
「ああいや、ちょ、ちょっと待って!」
「拭かないと染みになってしまいます」
「いやそうじゃなくて、璃々ちゃんの事なんだけど……」
「璃々ではご不満ですか?」
「そりゃ不満なんて微塵も無いけど、年齢的にマズくない?」
「あら、愛に年齢など関係ありませんわ」
「上でも下でも、か……」
「 何 か ? 」
「いいいいや、なんでもないッ!なんでも無いんだ!」
「……もう、璃々もあれから随分と大きくなりました」
「そ、そう?」
「はい。見た目はそれ程でもありません。しかし心の内は──」
「いやだからそこに問題が。璃々ちゃんって今歳いくつなの?」
「今年で……」
「ちょ、ちょっと待った!やっぱり待って!」
「なんでしょう」
「……下一桁だけ教えてくれないか」
「八ですわ」
「…………。」
「あ、あの、何か?」
「……そ、そっか!十八歳か!セーフ、OK、ノープロブレム!」
「ふふ、とても清清しい笑顔でいらっしゃいます」