≪某月某日≫
外史の世界に飛ばされた。
別にどうということもないが、手遊びに日記をつけてみることにする。
相変わらずゲイ野郎が鬱陶しい。

≪某月某日≫
予定通り、北郷が関羽と出会ったと報告があった。
だが、予想外も甚だしいことに関羽は胸の大きな女性だったらしい。
斥候の話では、その後はイチャついた後に手を組んだとのこと。
北郷、やはり許せん男だ。

≪某月某日≫
趙雲や馬超、黄忠。
三国志に登場する、所謂『蜀』の武将が続々と北郷の下に集っていく。
しかも、そのどれもが美少女だったり美女だったりすると報告を受けた。
一方のこちらは、銅鏡の修復の為にあのゲイ野郎と寺院に引き篭もり。
やはり北郷一刀は殺すべきだ。

≪某月某日≫
于吉の水鏡を無断で使って、北郷の素行を見てみることにした。
とにかく女とイチャついていた。しかも見境なく。
こちらはあいつのせいで割れた銅鏡の件で忙しいのに……見ていると苛々する。
やはり奴は死ぬべきだと思う。

≪某月某日≫
あの変態筋肉が、この世界ではかの高名な美女・貂蝉と名乗っていると知って愕然とした。
于吉といい貂蝉といい、造られた存在にはロクな奴がいない。
マトモなのは俺だけだ。泣きたくなってくる。
もう寝る。