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637 名前:バレンタインin孫姉妹[sage] 投稿日:2007/02/14(水) 23:45:06 ID:PjwxKdF/0
「本日の稽古はこれまで」
不動先輩の掛け声とともに「ありがとうございました」と
礼が行われ、今日の稽古が終わった。

「しかし、今日は大量にチョコもらったなぁ…」
登校中に愛紗、鈴々、朱里、翠から…
一時間目の休み時間には、華琳、春蘭、秋蘭、桂花から…
桂花にいたっては…
「あなたに渡す筋合いはないのですけど、華琳様が渡しなさいとおっしゃったから仕方なくですよっ!!」
と、まで言って渡してきた。
二時間目の休み時間には、月、詠、季衣から…
三時間目の休み時間には、霞、華雄、公孫賛から…
昼休みには、恋から「ご○んがあるよ」と言うチョコを渡された。
本人曰く…
「…………安くて、いっぱい食べられるから」
だ、そうな……
まぁ、なんとも恋らしい発想で…
放課後には文醜と顔良から…
「麗羽様ったら、恥ずかしがって…」
「で、あたいらに序に渡しといてってさ…」
とりあえず、袁紹の分も一緒だったらしい。
そして、部活が終わった今現在…
「一刀様」
「おつかれさまでした」
「あ、春奈さんに秋菜さん。おつかれさま」
「一刀様、少々お時間宜しいですか?」
「え?特に急ぎでもないから大丈夫だけど…」
「でしたら、これをお受け取りくださいな」
「ええ、わたくしと春奈さんからです」
「はい。一刀様にはいつもお世話になっておりますので」
そして、2個ほど追加された訳です…
638 名前:バレンタインin孫姉妹[sage] 投稿日:2007/02/14(水) 23:45:31 ID:PjwxKdF/0
帰宅中…
「しっかし、去年はこんなにもらえなかったな…」
「なにがですか?主殿」
「うわっ!?突然現れたらびっくりするじゃないか!!」
「うむ、それは失礼した」
「で、急にどうしたんだ?」
「今日は「せんとばれんたいんでぇ」と言う日で、女子が殿方に「ちょこれぇと」なるものを渡す日だと聞いたのでな」
「それで、渡しに来たと…」
「流石主殿、察しが宜しい」
「それで、わたくし達も渡そうと言うことに」
「紫苑も一緒か」
「ええ。と、言うわけで受け取ってください」
「こっちは私からだ」
「えっと、こっちのが紫苑で、こっちの「メンマチョコ」が星か…」
「よろこんでもらえましたか?」
「ああ、二人ともありがとう」
「いえ、これも家臣の勤め。礼には及びませぬ」
「それでは、わたくし達はここで」
「ああ、また明日」
去っていく二人の姿を見て、少し物思いにふける俺…
「「メンマチョコ」って、うまいのか………?」
639 名前:バレンタインin孫姉妹[sage] 投稿日:2007/02/14(水) 23:46:28 ID:PjwxKdF/0
程なくして、男子寮に帰ってきて、自分の部屋に入った。
「ただいま〜」
誰が居るわけでもないのに、ちゃんとあいさ………
「おかえり〜、か〜ずとっ♪」
「って、なんで小蓮が俺の部屋に!?それ以前に、どうやって進入したっ!?」
「えぇ〜?妻が夫の部屋に居ても問題ないじゃない♪それに…」
「それに…?」
「合鍵は、及川センパイがくれたから♪」
あのヤロウ、章仁の部屋にあきたらず、俺の部屋の合鍵まで作ってやがったか!!

……………その頃、黎明館では
「・・・ックシュン」
「どうしたの?章仁くん?」
「なんだろう…風邪ではないはずだから…」
「きっと誰かがあきちゃんのウワサをしてるんだよ〜」
「おにいちゃん莉流さんて言う彼女さんいるのに、モテるから…」
「なにっ!?まさか章仁くん私というものがありながらウワキしてるのッ!?」
「ちょっとまて、莉流!!首絞めるn、グあッ!!」
「だいじょうぶだよ莉流さん。あきちゃん、そこまで甲斐性ないから」
「あはは〜…」

…………そして、一刀の部屋
「なるほど、俺にチョコを渡すために待っていたと…」
「そういうこと♪だから………」
と、突然制服を脱ぎだす小蓮。
「シャオの事、た・べ・て♪」
「ちょッ…!?小蓮ッ!?なんで身体中チョコでコーティングしてるんだよッッ!!」
「えっと、こうすれば男の人は喜ぶって織戸センパイが…」
織戸さん、あなたまで小蓮にヘンなことを吹き込みますか…
640 名前:バレンタインin孫姉妹[sage] 投稿日:2007/02/14(水) 23:47:27 ID:PjwxKdF/0
…………ふたたび黎明館
「・・・ックシュン」
「なんだ莉流。こんどはお前か…」
「きっとかわいい娘が「織戸センパイってステキ♪」ってウワサしてるのよ!!そう思うでしょ?ソーニャちゃん!!」
「え〜と…あのぉ〜……」
「莉流さん、ソーニャちゃん困ってるよ…」
「あはは〜…」

…………そして、またまた一刀の部屋
「と、言うわけで、シャオの事、た・べ・て♪」
「と、申されましても…」
ガチャ…
「一刀、戻ってきてr………」
「「あ………」」
「一刀!?小蓮!?あなた達、言った何をッ!?」
「シャオは、チョコ渡しに来ただけだも〜ん♪」
「そうか、小蓮も一刀にチョコを渡しに………って、なんでそんな格好してるのっ!?」
「お姉ちゃんには関係ないも〜ん♪シャオ自身が一刀へのバレンタインプレゼントなんだも〜ん♪」
「そ、それなら、わたしだって!!」
そう言うと、蓮華も負けじと制服を脱ぎ捨てて、胸の谷間にチョコをはさむ…
「ちょッ!?蓮華!?おちついt………」
「これで小蓮と五部よ!!さぁ一刀、わたしを食べて……」
「一刀!!お姉ちゃんとわたしのどっちを選ぶのっ!?」
「え、選ぶとかそういう問題じゃなくて…」
641 名前:バレンタインin孫姉妹[sage] 投稿日:2007/02/14(水) 23:48:16 ID:PjwxKdF/0
ガチャ…
「本郷、こちらに孫権様が来ておられないk…」
「「「え゛っ…」」」
しばらくの沈黙の後、甘寧は怒号を発した。
「本郷一刀!!キサマ、お二人をなんて姿にっ!!」
「ちょっ!!甘寧!!話せばわk………」
「問答無用ッ!!この場で貴様を切り捨t………」
ガチャ…
「かずピー♪今日の成果はどないなかn………」
「「「「…………」」」」
「すまん、取り込み中だったようやな…」
「「き………(もごもご…)」」
悲鳴をあげる前に俺はとっさに二人の口をふさいだ。
「お、及川…なんちゅ〜時に来やがるんだ……」
「じゃ、邪魔者は立ち去るんで、続きをおたのしみくださいな〜」
バタン……
「甘寧……俺を切り捨てるより、及川の口封じの方が先だよね……?」
「無論だ……」
そう言うと、甘寧は及川を追いかけ始めたが…
「そうだ。本郷」
「ん?」
「これは私からだ。受け取ってくれ」
「あ、ありがとう………」
「では、及川追撃を続行する」
そして、甘寧は及川追撃を再開したのであった。
642 名前:バレンタインin孫姉妹[sage] 投稿日:2007/02/14(水) 23:48:54 ID:PjwxKdF/0
「とりあえず、二人とも…」
「にゅ?」
「どうした、一刀」
「こんなことがバレたら退学になるので、以降控えてもらいたい…」
「う、うむ…わたしも気が動転してた。以降、気をつける…」
「一刀と一緒に登校できなくなると困るしね…」

こうして俺のバレンタインデーが終わった。

その後、及川はと言うと………
「かずピー、ワイ、昨日の記憶がスッポリぬけてるんねん・・・」
どうやら甘寧が旨くやってくれたみたいだ。

教訓:甘寧は怒らせるものではない
643 名前:ハム孫さん[sage] 投稿日:2007/02/14(水) 23:50:35 ID:PjwxKdF/0
以上です。

というか、14日中に書き終って良かった・・・

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