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248 名前:華雄[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 15:30:52 ID:j6kR79fs0

>>246,247
とりあえずキャラが分かりやすいように書いてみる
>>245
つまりはこんなのだな?


城陥落まで後一歩、というところで輜重隊が襲撃され、補給線が断たれてしまった
補給線を断たれたなら敵の輜重隊を襲い返して奪えばいいという案
二手に分かれて城の包囲を続行しつつ輜重隊襲撃部隊を撃退すればいいという案
全軍後退し被害を極力抑える案。と様々な意見が出た
そして今後の事を考え、全軍で撤退する事にした。何人か不満そうにしていたが・・・

「大変です!趙雲将軍が単独で反転、敵陣の中へ突入していきました!」
一「何だって!?」
愛「馬鹿な!星の奴、何を考えているんだ」
翠「ご主人様、星が敵に降ったとか聞いたんだが本当か!?」
一「そんなわけあるか!・・・あ、怒鳴って悪かった。だが星に限ってそんな事はない。何か、きっと事情があったんだよ」
翠「あ・・・ごめん、そうだよな。あいつがそんな事するはずないよな。少し、頭冷やしてくる」
愛「翠・・・・・・星め、散々人を心配させて。鈴々共々後で説教だ」
一「ははは、お手柔らかにね?」
249 名前:華雄[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 15:31:53 ID:j6kR79fs0
「前方に砂塵、旗には張の文字!張飛将軍のご帰還です!」
愛「無事で、よかった・・・」
一「そうだな。はは、お姉さんの目になってるぞ愛紗」
愛「もう、からかわないでください。鈴々!」
鈴「愛紗!お兄ちゃん!ただいまなのだ!」
一「お帰り。殿ご苦労様。無事でよかったよ、ほんと」
鈴「へっへ〜、鈴々は無敵なのだ〜!」
愛「無敵なのだ、じゃない。あまり調子に乗るなよ」
一「まあまあ、こうして無事に帰ってきてくれたんだからいいじゃないか。所で鈴々、星が何処にいるか分かるか?」
鈴「星?んっと、今までで一番怖い顔して張遼お姉ちゃんの部隊に切り込んでいったのだ」
一「切り込みって、止められなかったのか?」
鈴「う〜、止めようとしても振り切っていった星が悪いのだ。鈴々は悪くないもん」
一「いや、悪いと言ってる訳じゃないんだが・・・星、無事に帰ってこいよ」
250 名前:華雄[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 15:33:24 ID:j6kR79fs0
星「ふう、只今戻りましたぞ主」
一「星!何処に行っていたんだ。鈴々が張遼隊に切り込んでいったとかいうし、みんな心配していたぞ」
星「それは、申し訳ない。だが私にも引けない理由があったのだ」
一「引けない理由?」
星「うむ、これだ」
そういって星が懐から取り出したのは一つの壺
一「これは・・・壺か?だがこんなものなら後でいくらでも・・・」
星「こんなものとはなんだ!これは職人達の手で作り出された至高のメンマなのだぞ!」
一「メン・・・マ?」
星「そうだ!私が長年かけてようやく手に入れた一品、運が悪く直接手には入らなかったが輜重隊が預かってくれていたのだ。それをあの張遼が!」
10分ほど星によるメンマの賛辞と張遼の罵詈雑言が続く
一「あーっと、もしかしてこれ長坂橋の撤退戦と一騎駆けの奴か?だとしたら俺は阿斗の変わりにあれを投げ捨てれば・・・」
今の星は説教をしようとしている愛紗すら怯むほどの気迫がある。もしあれを壊したら間違いなくバットエンド
一「・・・・・・星、罰として今日の皆の夕食のおかずはそのメンマな」
星「な!?私がこれの為にどれだけ苦労したのか、今言っているではないですか!それなのに」
愛「元はと言えばお前があんな無茶をしたからだろうが!その程度で済んだご主人様の優しさに感謝しろ!」
鈴「え?今日の夕食は星の秘蔵の一品なの?すっごい楽しみなのだ!」
翠「ほんとか!よっしゃ、喰いまくるぞ〜」
星「ああああ、主?そ、そんな酷いことはしませんよね?」
一「愛紗、まだ夕食まで時間あるし、恋達も呼んできてくれ」
愛「分かりました、では早速」
星「う〜、主ぃー!主、主!」
キコエナーイ。今日の俺は何もキコエナーイ
251 名前:華雄[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 15:54:44 ID:j6kR79fs0
星SSなのに星の出番が少ないのはこれ如何に。だが反省も後悔も(ry


おまけ
空には満天の星、城楼から見おろす町並みも美しく、酒を飲むにはいい日だ
「これでつまみでもあれば完璧なんだが・・・ん?」
視界の隅でごそごそと動く物体を発見。誰だろうか?
「お〜い、そんな所で何やって・・・って星!?何してるんだそんな所で!」
「ああ、主か。ふ、何、あのメンマを失った時、私の全ては終わったのだ」
「全ては終わったって、そんな大げさな」
「後はあの世にあるであろう究極のメンマを求めて旅たつのみ。とめないでくだされ主よ」
「だー!止めるに決まってるだろうが!てかそれぐらいで死のうとするなよ!」
「そうするように仕向けたのは主ではないですか・・・・・・」
「いや、あれくらいでこんな事になるとは・・・分かった、あのメンマと同じのをどうにかして手に入れるからそれで勘弁してくれ」
「ほう、あのメンマをもう一度、ですか。私がどれほど苦労して手に入れたか、理解しておいでか?」
「う、うん。星が凄く苦労したのは分かってる。でもさ、それでも星の命には代えられないんだから、あの時の判断を間違ったとはいえない」
「主・・・」
「まあ、気長に待っててよ。この大陸を平定できたら、きっとすぐに手に入ると思うからさ」
「・・・分かりました、今日の所はこの酒で許してあげましょう」
「はは、ありがとう」
「では。この大陸に安寧をもたらし、ゆっくりと酒とメンマが味わえるであろう日々に乾杯」
「誰も悲しまず、みんなでゆっくりと過すことの出来る、そんな日々に乾杯」

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