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235 名前:華雄[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 13:57:47 ID:j6kR79fs0
シリアス物出来たんで投下する
ただおかしいとこや違和感あるやもしれんがそこは脳内補完で頼む
236 名前:華雄[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 13:58:38 ID:j6kR79fs0
「よし、これで大丈夫だ。そっちは?」
「ああ、こっちも今終わった。しかし、これほどまで手配に手間がかかるとは。やはり重歩兵は慣れぬな」
「ははは。手間がかかったのはこっちも同じだけどね。やっぱり袁紹との戦いで馬が減ったのが痛いな」
「騎兵、か。朱里殿が今回の戦い次第でお前か翠の所か、どちらかの騎兵隊を強化するつもりのようだぞ?」
「ほんとか!?よぉし、皆に私の武を見せてやる!」
「張り切るのはいいが、猪にはなるなよ?」
「あはは、流石にそこまではしないさ、攻城戦だし。それに、そういうあんたこそ先鋒じゃなくてもいいのかい?」
「本当は先鋒になりたかったが、なんとなく今回はあの2人に譲った方がいい予感がしてな」
「ふ〜ん。ま、その予感が当たることを祈っておくよ?」
「ふ。私の武の前に意気喪失するなよ?」
「「はははははは!」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「所で、そんなに騎兵増やしたいのなら主殿に頼めばいいのではないか?」
「それは勿論頼んであるよ。でも私だけ、って訳にはいかないさ。ここの内情は理解してるから」
「何、主殿の懐から出してもらえばいいのさ」
「懐からって、あいつの財布は愛紗が握っているだろう?」
「その難関を越えてでも出してやる、という気概を引き出せばいいのさ。例えば・・・・・・ふむ、これとかどうだ?」
「な、こ、これは・・・・・い、いいかもしれない・・・はっ!ダメだダメだ!!」
「ではこれは?」
「え?・・・あ、こっちのほうがいいかも、ってダメに決まってるだろ!というか、なんでこんなもの持ってるんだよ!」
「なんで、と言われてもな。朱里殿から貰った教本の一部、としか。これなら大丈夫か?」
「教本って、何教わってるんだよ・・・・・・んー、さっきのほうがまだ」
こうして夜は更けていった
237 名前:華雄[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 14:02:00 ID:j6kR79fs0
「ふん、この程度の敵なぞ恐れるに足らず!全軍前進!我らが武の力、天下に示せ!!」
「「「「「おおおおおぉぉ!!!!」」」」」
「弓を射よ!槍を突け!剣を振るえ!一気呵成に攻め立てよ!後曲に出番を与えるな!!」
空を覆う矢の雨、槍と槍、剣と剣による鬩ぎ合い、怒号と断末魔によって奏でられた狂想曲
辺りは斬られた体の一部、流れ出た血、既に帰らぬ者となった肉塊によって彩られる地獄絵図
そんな狂気な地でなんら臆することなく敵を屠る気丈な将
既に優劣は決した。もはや将の出番はない。前進する兵を見送り、周囲の状況を確認する
「脆いな、これが曹魏の兵か。これならば策等いらなかったかもしれん」
「あっさりしすぎだね。こりゃ策どころか私んとこの出番もない、なんてことに?」
「ちゃんと出て貰うからそう心配するな。っと、伝令が来たか」
「伝令!超飛隊、敵本陣に取り付きました!華雄隊はこのまま前進、敵右翼を分断せよ、と」
「わかった。伯珪、頼めるな?」
「勿論!公孫賛隊出るよ!」
未だ敵陣は動揺している。恐らく、この攻撃により敵は孤立し、壊滅するだろう
「随分待たせたな、これより我が隊は敵に突撃する!我が騎馬隊の力を思い知らせてやれ!!」
「「「「「おおおおおぉぉぉ!!!!」」」」」
「くらえ!これぞ白馬陣!!」
激しい勢いで攻め立てる。敵陣を突破し、再び背後から強襲する
騎馬隊によって空けられた空間へ楔を打ち込むように進軍する。このまま攻めればすぐに敵は分断され、壊滅するだろう
が、後一歩という所で敵陣が息を吹き返した
「ち、援軍が来たか」
「どうやら夏候惇のお出ましのようだ」
「夏候惇、か。伯珪、兵の指揮を任せてもいいか?」
「そりゃあ構わないけど、まさか突っ込む気?」
「ああ、頚を取ってくる。その隙に分断殲滅させといてくれ」
「やれやれ。あんたが頚になるんじゃないよ!」
「ありえん!」
238 名前:華雄[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 14:06:11 ID:j6kR79fs0
「季衣の奴、一人で大丈夫かな・・・」
「此処まで来て人の心配とは、随分な余裕だな」
「何!?・・・華雄か。生きていたのか・・・」
「ふっ、水間以来か。ああ、主と国に恵まれてな。こうして名を馳せる機会も貰えたよ」
「敗残の将が偉そうな口を。その頚、落とされたくなければ逃げるがいい」
「ほう。盲夏候は只の猪武者かと思ったが、なるほど、人並みには弁が立つのか」
「貴様!その名で私を呼ぶなー!!」
「この程度の挑発に乗るとは愚かな、冷静さを欠けばすぐに死ぬというに・・・・・・あれ、あの時の私、実は死ぬとこだったかもしれない?」
「何をごちゃごちゃと!我が魏武の大剣、その身に受けるがいい!!」
「くっ、なかなかやるな!だが、甘い!!」
「何っ!?」
「我が武の力に仰天せよ!!」
咆哮と金属音、そして大剣が弾き飛ばされ地面に突き刺さる
「しまっ!」
「これで終わりだ!!」
もはや夏候惇に防ぐ術はない。華雄の一撃により胴を斬られ、夥しい血が辺りに飛び散る
「ぐっ、夏候惇・・・将軍、どうか・・・ご無事・・・・・・で・・・・・・・・・」
「う、すまん、お前のお陰で助かったぞ」
「ちっ、邪魔が入ったか」
「援軍だ!援軍がきたぞっ!!」
「くっ、秋蘭が間に合ってくれたか。この勝負、預けておくぞ華雄!」
「逃げるか!その頚置いていけ夏候惇!!」
「将軍!ここは我々に任せてお下がりください!」
「ちぃ、雑兵が、私の邪魔をするなー!!」
239 名前:華雄[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 14:07:55 ID:j6kR79fs0
「華雄!後退の合図だ!一度下がるぞ!」
「分かっている!後一歩の所を!!伯珪、この借りは後で夕食一品で返して貰うぞ!」
「私が悪かったのか!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そういえばさ、その剣、どうしたの?」
「ああ、これか。主殿が自分用に作らせたらしい剣でな、雌雄一対の剣というそうだ」
「ふぅん。北郷の奴、前出る気だったのかな?それにしても、良く貰えたね?愛紗とかが騒ぎそうだけど」
「いや、「これを上げるから貸し1勘弁してください」と土下座されて」
「・・・・・・・・・・・」
「思った以上に業物でな。武人としてはかなり嬉しいものだ」
「そっか、良かったな華雄(夕食一品で済んで助かった、と思うべき?)」
雌雄一対の剣効果で華雄の武力3アップ
好色艶本触手淫獣の巻(写本)効果で公孫賛の知力魅力5アップ



あれ?最後にオチが・・・どうやら2人のギャグ体質は改善できないようです(´・ω・`)

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