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127 名前:連華@女子高生[sage] 投稿日:2007/02/06(火) 00:10:13 ID:KSd4D3wN0
これは、ある外史でのお話
北郷一刃が作り出した、乙女だらけの学園生活での話である。


(今日、一刃が初めて家にくる・・・)
「どうしよう、部屋はきれいに片付けたし、服も着替えたわ」
(一刃気づいてくれるかな・・あなたがくれた初めての贈り物。水色のワンピース)

時間がこんなに長く感じるのは初めてだった。
時計の針の進みが遅く感じる。
約束の時間まであと10分

(毎日学校で会っているのに、少し会えないでさびしいと思うなんて・・・)
「我ながら普通の女の子になったものね、ふふ。」
「私でいいのかしら。。」
(一刃の周りには、可愛い女の子ばかり、愛紗、朱理、鈴々・・・私じゃ敵わない)
「一刃は私のこと可愛いって言ってくれたけど・・・いいの?私で・・」

一刃のことを思うと、胸が熱くなる。
勉強も運動も何でも一番になる自信はある。
でも、一刃のことだけは・・・自信がない。
一刃の好みの女の子になりたいと思う。そのための努力は何だってする。

「かずと・・・。」

指が唇に触れる。
心なしか熱くなっているのを感じる。

「あなたのせいなのよ。かずと。」
(あなただけなの。私を普通の女の子として扱ってくれたのは)
(あなたのおかげで私は変われた。あなたの前でなら普通の女の子でいられる)
128 名前:連華@女子高生[sage] 投稿日:2007/02/06(火) 00:11:16 ID:KSd4D3wN0
ぴ〜んぽ〜ん!

(どき!!)
「は、は〜い!、今出ます。」
(何を考えているんだろう、私ったら。まったく!かずとのせいだわ)

顔を赤面しつつ、急いで部屋を出て、階段を下りる。
鏡の前で身だしなみを確認。

「うん!おかしなところはないわね」

自分の心を落ち着かせようと深呼吸
顔に出ないように、顔に出ないようにと心に念じながらドアを開ける。
と、そこには。

「やっほ〜お姉ちゃんただいま〜♪」
「や、やあ連華」

うれしそうにはしゃぐ孫尚小と困った顔で見つめる一刃の姿
(なんで、二人一緒なの?)
と驚きのあまり立ちすくんでいると

「今日は一刃がシャオに会いにきてくれたの〜♪」
「ち、違うだろシャオ!」
「え〜だって、シャオは一刃の未来のお嫁さんだし〜妻と夫が一緒にいるのは当然じゃない♪」
(妻?夫?)
「いや、これは違うんだ。連華。単なる偶然。本当に道でばったり会っただけ!」
「連華に用事があるって言ったら、つれてきてくれたんだ。本当だから!」
「道で出会うのも運命よね〜♪やっぱり、一刃とシャオは夫婦になる運命なのよ♪」
(夫婦??)
「ち〜が〜う〜〜〜」
129 名前:連華@女子高生[sage] 投稿日:2007/02/06(火) 00:12:03 ID:KSd4D3wN0
内心の動揺、怒り、嫉妬を顔に出さないようにするのは大変だった。
そして、勤めて冷静な声音で言った。

「あら、北郷くん。良く来たわね。打ち合わせは私の部屋で行うから上がって。」
「え〜、用事なんて後でいいじゃない。一刃は私と遊ぶの!ねっ〜か〜ず〜と〜♪」
「ははは」
(か〜ず〜と〜♪じゃないでしょ!一刃も何よはっきり断りなさいよ!)
「北郷くんは学校の用事で来てるの!シャオは邪魔しないで!」
「ぶ〜、そんなに硬いといつまでたっても恋人できないよ。おね〜ちゃん♪」
「シャオ!!」
「じゃ、また後でね〜一刃♪」

孫尚小は連華に怒られまいと一目散に自分の部屋に逃げ込んだ。
後には一刃と連華

「上がって、北郷くん」
「は、はい。お邪魔します。」
「部屋は二階の一番奥だから」
「は、はい。。。」
131 名前:連華@女子高生[sage] 投稿日:2007/02/06(火) 00:15:51 ID:KSd4D3wN0
張り詰めた緊張感の中、一刃を先頭に連華の部屋に入る。
連華が後ろ手で部屋の鍵をしめる。
ガチャ!
一刃は音に驚いて後ろを振り返ると

「お・・うっ、ちゅ、ん。ん」
「ちゅぱ、んっ。ん〜ん」

連華が一刃の口を塞いだ。
舌でお互いの挨拶を交わし、二人の唾液が混じりあう。

「んぐ、れろ、ちゅぱ」
「れろ、ちゅぱ、っちゅ」

お互いの咥内をまさぐりあったあと、ゆっくりと唇を離した。
離すと粘液の糸が二人の口を結んでいた。

「かずと」
「なに?連華」
「あなたには私を女にした責任があるのよ」
「っう」
「他の女の子に目移りするのもいいけど」
「・・・。」
「ちゃんと責任とってよね♪未来の旦那さま♪」
「任せておいてよ、連華」
「愛してるわ、か・ず・と♪」

その後、呉家では震度3の揺れを観測したらしい。
これが地震かどうかは定かではない。


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