華雄は走った。兵を吹き飛ばしながら関羽がやって来る。
自分はここで死ぬだろう。あれは人間にどうこう出来るものではない 。関羽という嵐に巻き込まれ、自分は死ぬ。
とうとう足に力が入らなくなり、華雄は倒れた。せめて最後まで抵抗は止めまいと、血まみれの腕で、長年愛用してきた槍を投げつける。
それすらも簡単に弾き、関羽は倒れた彼女の首に青龍刀をあてた。
「なにか遺す言葉はあるか?メス豚」
華雄は、柔らかな微笑みを関羽に向けた。
戦場よりも花園に似合うような、優しい笑み。
「くたばれ売女」
荒れた大地が、華雄の命で赤に染まった。
月「ご主人さま、どうでしょう?私の書いたお話……」
一刀「い、意外とハードボイルドなんだな」
愛紗「こらーっ!誰が売女だ誰が!」
華雄「ひえーっ!わ、私はそんなこと言ってない!やん!?おしりにかすったぞ!」
一刀「愛紗を止めに行くか……このままじゃ校舎が華雄の命で赤に染まるぞ」