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837 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 14:01:34 ID:ZCVdvkuN0
真エンドでの貂蝉の台詞

「死んだものの存在は規定されていたから、この世界で新たに存在意義を与えられた」

ハムさんや周喩はまだ分かるが・・・・・・華雄の存在意義って何だ?
895 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/02/08(木) 15:51:24 ID:0xjjv67H0
>>837を見て、一刀と月と詠の間でこういうやりとりがあったりしたことでもあったんじゃね?ってのが思い浮かんだ。


ある日ことだった。
一刀は洛陽から来たという商人から購入したお茶菓子を手に、月と詠の二人をお茶に誘った。
けれど、そのお茶菓子を見て月は、なぜか悲しそうな顔をする。
一刀「え、あれ、どうしたの。 も、もしかしてこの菓子は嫌いだった?」
月「……(ふるふる)……ちがいます。……でも」
詠「どうしたの月? このお菓子だったら洛陽にいた時、皆でよく食べたじゃない……あ」
最初は不思議そうにしていた詠も、月に話しかけている途中で何かに気づいたらしく、一瞬苦虫を噛み潰したような様子を見せた後、射抜くような視線で一刀のことを強く睨みつけた。
一刀「へ……えーと、どうかしたのか」
詠「っ!」
一刀の言葉に、詠が激昂する様をみせる。今にも一刀に飛び掛らんとする顔つきだが、詠にしてはめずらしく手をだしてはこなかった。
月「……なんでもないです、ご主人様」
詠「月っ! でも、月は華雄のことっ……」
月「詠ちゃん」
詠「……くっ」
月がめずらしく強い意志を篭めた言葉で詠の声を途中で遮る。
その月の姿に、詠は納得しづらそうにしながらも言葉を途中で飲み込み、一刀から視線をそらした。
一刀「えっと……」
月「……なんでもないです。なんでもないですから……気にしないでください。
  あ、お茶、入れてきますね」
とまどっている一刀に対し、月は自分の中の何かを押し殺そうとしているかのように胸元を強く握りしめながら、そう言って席を外した。
897 名前:895[] 投稿日:2007/02/08(木) 15:52:03 ID:0xjjv67H0
詠「…………」
一刀「…………」
詠「…………」
一刀「…………え〜っと」
詠「…………」
一刀「…………」
詠「…………」
月が席を外した後、その場に残されたのは物理的な圧力さえ感じるほどの重苦しい空気だった。
一刀が声をかけたり、視線を送ってみても、詠はにがにがしげな顔をして一刀を無視し続けるばかりだ。
一刀「…………な、なぁ、さっき口にしてた華雄っていうのは……」
月が戻ってくるまでに、どうにかこの空気の打開点を見つけようとして一刀がそういうと、「華雄」の名に対して、それまで無視し続けていた詠が、初めてピクッと反応を示した。
一刀「たしか……水関で愛紗と一騎打ちした人の名前だったよな?」
詠「…………っ…………そうよ……間違ってないわ」
詠は、一度唇を噛み締めた後、小さな声でそう呟いた。
そしてそれがきっかけになったのか、堤防の堰が切れたかのように一刀に向けて言葉をぶつけ始める。
詠「そうよっ、華雄は水関であんたたちと戦って、帰ってこれなかったあたしと恋、そして月の仲間だった子の名前よっ!
  あんたたちがっ、あんたたちが反董卓連合とかいって攻め込んできて……」
バンッ! と大きな音が立つほどに強い力で机を叩きながら、詠が一刀への怒りを爆発させる。
その時の衝撃で、机の上においてあった花瓶が跳ねて床へと落下した。
けれど、その大きな破砕音も耳に入らないほどの怒りを詠が一刀へとぶつけつづけてくる。
詠「今日、あんたが用意したっていうこの菓子はね! その華雄が好きだったものなのよっ!
  あたしとあいつとは反目しあうとこも多かったけどねっ、それでも月に関しては共にその身をかけて護るっていう誓いを信じあったほどの仲間だったわ!
  あたしほどじゃなかったはずだけど、月も彼女にはすごくなついてたものっ」
詠は叫ぶように一気にそう言うと憎憎しげに一刀の用意した菓子を睨みつける。
詠「月は華雄が用意したこの菓子を、よく一緒に食べてたから、一目で気が付いたのよ。だから、あんな顔をしたのよ。華雄が死んだのは―――」
898 名前:895[] 投稿日:2007/02/08(木) 15:53:56 ID:0xjjv67H0
月「どうしたの、凄い音がしたけどっ!?
さきほどの花瓶の破砕音を耳にしてだろう。月が驚いた様子で部屋へと戻ってきた。
けれどそのことにも気づいていないらしく、詠はなおも激昂を一刀へとぶつけようとした。
月「詠ちゃん、いったいどうし……」
詠「―――華雄が死んだのは、あんたたちの、一刀のせいよっ!」
月・一刀「「―――っ!」」
その詠の言葉に、月と一刀、両者の身体が強く強張った。
そして、その月の気配で、詠は初めて月が戻ってきたことに気づく。
詠「…………ぁ」
口元を押さえて身を強張らせる月の姿に、詠が「しまった」という表情を見せた。
詠「……ゆ、月……えっと、あ、……」
詠はそんな月を見たくなかったのか、しどろもどろになりながら月に近づこうと彼女の方を振り向き、足を一歩踏み出す。
だが、その瞬間、
月「……っ!」
月は身をひるがえし、部屋の外へと走り去っていってしまった。
詠「月っ!」
その背を、詠が慌てて追いかけていく。
けれど、一刀は彼女たちの後を追いかけていくことができなかった。

とりあえず勢いで浮かんだのはここまで。
この後はきっと月が「ご主人様のせいじゃないよ。それに、それでいったら私だって華雄ちゃんの死には責任があるんだし――」といって仲直りとか打消しかなーって程度しか思い浮かばん……文才ほしい……

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