前略
ということで俺は趙雲の部屋に来たのだったが、
「改造しすぎだろフツーに考えて……。」
俺が目にしたのはフランチェスカ女子寮の部屋ではなく
「つまみはメンマで良いか？」
「そういう問題じゃない……。」
もはや原型を留めない部屋を無視しよう。ふと部屋の隅に目をやると、
小型の冷蔵庫が三台。趙雲がメンマを出した冷蔵庫である。
「これ開けていいか？」
「どうぞ。」
ガチャッ
メンマ、メンマ、メンマ、メンマ……
バタン
「こっちも開けていいか？」
「どうぞ。」
ガチャッ
一升瓶、一升瓶、一升瓶……
バタン
「……開けていいか？」
「どうぞ。」
ガチャッ
ビール、チューハイ、ワイン……
バタン
「……どうなってるんだこの部屋は……」
「ところでこの部屋見てどう思う？」
「すごく……メンマです……。」