「───問おう 貴殿が私のご主人様か」 「少年…自分でもわかっていたのであろう?  こちらとてお主に恨みはないが見られたからにはしょうがない」 「悪いが少年 大人しく死んでくれ…!!」 死ぬ?俺は此処で死ぬのか?冗談じゃない! 俺はまだ何も出来ていない 俺はまだ 北郷一刀はまだ死ぬわけにはいかない! 「恋姫・剣使い 召喚に応じ参上した」 「此れより我が偃月刀は貴殿と共にあり… 貴殿の運命は私と共にある ここに契約は完了した」 「うちの座は騎乗兵 あらゆる敵を突き崩し戦場を駆ける神速の暁将」 「ならばその騎馬より引き摺り下ろし我が偃月刀の露と消えてもらおう」 「アホな事言いなや 地ぃ這うお前にそんなこと─── 出来ひんわ!!」 「かずピー目ぇ覚めた? 手荒なまねしてすまんかったな」 「ど…どういうことだ及川?」 「わいもかずピーとおんなじご主人様なんや  驚くんも無理あらへん わいかて困惑しとるし、そこで自分を見込んで相談なんやけど」 「どやろかずピー わいと手ぇ組まへんか?」 「愛紗よ、お主剣使いの座を手に入れたな?」 「私がどの座であるか関係ない 星、お前は此処で倒れるのだから」 「ふっ 言ってくれる!」 「愛紗が剣使い、霞が騎乗兵、そして私が槍使い…  この聖杯戦争 ハズレを引いたと諦めかけていたがこういう展開なら悪くない」 「相も変わらず口が達者のようだ… お前も恋姫ならその槍で語ってはどうだ」 「あら─── もう帰ってしまうのですか?」 「はじめまして わたしは月  姓は董 名は卓 字は仲頴 と言えばわかっていただけますか?」 「わたし この日をずっと待ち焦がれていたのです  だからお兄さんは念入りに殺してあげます 出てください恋さん華雄さん!!」 「月!詠は… 詠はどこや!」 「詠ちゃん? 詠ちゃんは───                           ───美味しかったよ」