〜明命と亞莎と子種〜 「もう、辛抱たまらん・・・。」 一刀はズボンと下着を同時に下ろし、ベッドの上にひざ立ちになる。 「んっ・・・ 祭さん。」 男である矜持がそうさせるのか、嬌声をおしころしたような呻きが 相手の女性の名前と共に紡ぎだされる。 「冥琳、メガネは外さなくてもいいんだよ・・・。」 メガネがキスの邪魔になるのか、上気した肌から発する熱で曇るのか、 余りに相手がハッキリ見えるのが恥ずかしいのか、 何が理由かは判らないが外されるのは残念だと優しく告げながら遠慮なく動きを速める。 これ以上動きを速めるのは無理だと傍目にもわかる速度を維持し 30秒程が経過した時一際大きな動きで一番キツイところが根元に来るようにし一刀は果てた。 「雪蓮ッ!!」 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・・ フゥ と溜息を一つついて手ぬぐいで後片付けを終わらせ、丸めて部屋の隅に投げる。 「ここの人たちは何であんなに扇情的な格好なんだよ・・・。」 儒者タイムというのは終わると何ともいえない空しさを覚えるものらしい。 がっくりと肩をおとして空しそうに言った。 「なんでこー、オナニーのあとってのは大とか小とかしたくなるかな・・・。」 部屋の主人が厠(トイレ)に行き、無人となった部屋。 暗闇から滲むように人影が現れ丸められた手ぬぐいを懐にいれ 現れた時と同じように闇に滲み消えた。 天井裏で先程の人影がパチリと指をならすと、 程なく音も立てず闇が固まったような気配が現る。 目配せで何か合図を送ると、先ほどの人影は廊下へと降り足早に走り去る。 目的の場所に到着したのか、ガラガラとノックもせずに扉を開ける 部屋の主は蝋燭一つで書簡を書き写す作業に没頭している。 「亞莎良い物をもってきましたよ!。」 「明命こんばんは、一刀様に教わったでしょう、ノックぐらいしましょう。」 「亞莎は勉強をしてたらノックをしても気づかないではないですか。」 悪びれもせず何時ものニコニコ笑顔で答える明命 「ところで、良い物というのはゴマ団子かなにかですか?。」 天の御使い北郷一刀が差し入れをしてくれた時以来、 亞莎にとって良い物と言えばゴマ団子なのだ。 「ちがいます。 でも、亞莎も見てみたいのではないかと思いまして。」 懐からゴソゴソと大事そうに何かを取り出す。 「亞莎コレがなんだかわかりますか?。」 いまだ2m程の距離があるからなんだか判らない。亞莎は極度の近眼なのだ。 「判る訳がないでしょう。もっと近くでみせてください。」 目から30cm位のところに来るまで明命が近づいてくれる。 「うーん。ただの丸めた手拭のようにみえますが・・・。」 なんだかかぎ慣れない匂いがする。 「うーん。栗の花のような匂いがしますね。食べ物か何かですか?」 「食べられない事はないらしいです、もう降参ですか?。」 「私も勉強は続けていますが、わからない事もマダマダ多いのです。  意地悪しないで教えてください。」 「えへへ、一刀さまの子種です!。」 「・・・・・・え?」 「一刀様の精液です。」 「みっ 明命あなたは一刀様と・・そっ その! 一刀様に抱かれたのですか!?。」 驚きと羨望と嫉妬が交じり合ったような表情で亞莎は明命の両肩をつかみガクガクと揺する。 「はうぁ!ちがうのです!一刀さまが手淫をなさっていたのでその時のものを頂いてきました。」 「そ、、そうですか。ところで、しゅっ 手淫というのは何なのですか!?。」 肩をはなし両手を口の前で合わせる、恥ずかしい時に彼女が何時もやる格好だ。 知識を吸収する事に関しては亞莎は貪欲だった。 「手淫というのはですね、男性の陰茎をこう、ゴシゴシと上下に擦って子種を出す事をいうのです。」 手拭を持ってないほうの手でジミー大西が”やってる!やってる!”とやるようなジェスチャーをする明命。 亞莎は関心しきりで性知識の大先輩明命先生の話をコクコクとうなずきながら熱心に聞く。 「まあ、話はココまでにして。手拭にしみてしまって見る事ができなくなっては・・・。」 と丁寧に手拭を広げていく。 先ほどの青臭い匂いはどんどんと濃くなっていく。 「嗅げば嗅ぐほど栗の花の匂いによく似ているなぁ。」と亞莎は思った。 殆ど染みてしまったのだろう、ほんの一滴ほどの精液がビチャビチャになった手拭の上に載っている。 二人の少女は宝石でも見るかのように目をきらめかせ、鼻息を荒くしながらソレをながめる。 年頃の女の子のやる事じゃない気がするが、憧れの天の御使いの子種だ、仕方のないことだろう。 王からも胎内に受け止めて子を宿すように言われている。 職務がら他人の逢瀬は何度もみたことがあるが、まだ自分には経験のない明命。 多少の知識はなくはないが、見た事などあるはずもない亞莎。 間接的とはいえ性体験を目の前に二人のボルテージはうなぎのぼりだ。 「こっ、これをお腹に受けると子ができるのですね?。」 「ええ、一度すれば必ず授かるという物でもないらしいのです・・・。」 プルプルと煮凝りのようにゆれる精液を二人顔をよせあうようにして眺める。 「明命、先ほど食べられるといっていましたが本当なのですか?」 「穏様は”おちんぽみるくおいしいのー。”といいながら飲んでいましたので・・・。」 「おっ おちんぽ?。」 「陰茎のことを”おちんぽ”精液を”おちんぽみるく”というのだとおもいます。」 ゴクリッ 同時に二人の喉がなる音が部屋に響く。 「のっ・・・飲んでみてもいいでしょうか?。」 「わっ、私ものんでみたいのです。」 親友どうし譲ってあげたいのは山々だが、譲れない一線というのもある。 二人同時に舌で舐めてみる ということで決着した。 明命「い・・ いきます!」  亞莎「はっ はい!」 おずおずと二人の舌が精液に近づいていく。 精液に舌が触れるか触れないかの瞬間。 「あー そこまで。」 声のした戸口のほうに舌をだしたまま二人同時に目をやると。 顔を真っ赤にした天の御使いが恥かしそうに頭を書きながら曖昧な笑みを浮かべたっていた。 『一刀様!』 「あーごめん、そのーっ ね? なんか二人で話してたみたいだから入りにくくてさ・・・。」 「多分おいしくないから止めとこうね?。」 「あー見られてると恥かしいからソレももらって帰ろうかな。」 となかばひったくるようにして手拭を取ると一刀はお休みと挨拶をしてそそくさと帰っていった。 何故恥かしいのか自分たちにも判らないが、 完熟トマトのように真っ赤な顔をした二人見がつめあっていた。 -end- 数日後 「ところでさ、明命はなんでアレを持ってたのかな?。」 「すみません、後ほどお洗濯してお返ししようとおもっていたのですが。」 「いや、っていうか、なんで俺の部屋に・・・ね?。」 「私に特別な任務がないときは一刀様の護衛をやっているんです。」 「えっ!そうなの?。」 「はい。 宮中の高位の女性武官・文官の伴侶となれば出世の近道です。  一刀さまがその全ての方との子作りを公認されているのが面白くない方もいらっしゃいます。」 ちなみに明命がいない時は別の人が護衛をしているんだそうな。 「じゃあ、その・・・ あの・・ やってるところ見られたのって初めてじゃなかったりするのかな・・・?。」 「いっ いえ! そう何度もという程には・・・。」 「そっ・・・そうか はぁ。  ほかの人に言ったりはしてないよね?。」 「ええ。 ただ先ほど亞莎と先日のことをはなしていたら雪蓮さまに・・・・。」 「かーずとっ。」ニコニコ笑顔の雪蓮が背後から俺の肩をたたいていた。 「自慰禁止ね。」 「えーっ。」 「えーっ じゃないわよ。 貴方子種を残すのが仕事でしょう?  そ・れ・に・私と祭と冥琳を同時に相手にしてたんですって?妄想で。」 「私一人じゃ不満な訳?。」 「いやそんな事は・・・。」 「じゃ、今からね。」 「今からって、おい・・・。」 一生懸命オナニーとセックスは別腹だということを伝えようとしたが、雪蓮には鼻で笑われた。 以後、オナニーをしていると、明命がニコニコしながらみつめてくるようになったとさ。