それはある日の午後… 「雪蓮、貴女に届き物よ。はいこれ。」 一刀が蓮華たちと食後のお茶を愉しんでいると冥琳が幾つかの封と一緒に小箱を持ってきた。 「ん〜?私に?なんだろ?」 「さあ?届けに来た子は必ず今日届けるように貴女に言われたって言ってたわよ。」 「今日?ん〜?今日………あ!そっかそっか♪そーいやそうだった。頼んでたわ。」 心当たりがあったのか眉間がパッと明るくなる。 「♪〜」 さっそく包みを上機嫌で開く雪蓮を蓮華たちが何事だろうと覗き込む。 「お姉様ご機嫌ですね、何を買われたのですか?」 「んふふ〜じゃ〜ん♪」 「? お菓子?雪蓮にしては珍しいわね。酒じゃないなんて。」 「冥琳たらひどいわね〜祭と同列にしないでよ。大体これは私が食べるんじゃないの。」 「お姉様?」 蓮華たちの見つめる前で雪蓮が菓子を一刀に差し出す。 「一刀、いつもありがとう。その…まあ、よかったら食べなさい。」 「へ?」 「……ん、もう!へ?じゃないわよ。今日ってあれでしょ、、、 天界じゃ女性が男性に感謝とあ、愛情を込めて甘いものを贈る日なんでしょ…///」 ちょっと照れ臭いのか眼を泳がせながら頬を染める雪蓮を見て、一刀の脳裏に以前の記憶がフラッシュバックする。 「(そういえば前にバレンタインデーの話をしたっけ。まあ正確には昨日だけど、雪蓮覚えてたのか。) あ、ありがとう雪蓮。」 負けずに照れながら受け取ると横から蓮華の呟きが聞こえた。 「あ…」 ひそかにだがはっきり驚きとちょっぴり非難めいた意思が伝わってくる。 「(そういえばあのとき蓮華たちもいたよな。)」 そのときは皆バレンタインデーのことを天界の変わった風習くらいにしか受け取っていなかった。 蓮華たちはその意味するところにあまりぴんときていなかったが さすがと言うか天才肌の雪蓮はきちんと理解していたのだろう。 「(でも確か俺を蓮華と付き合えってセッティングしたの雪蓮だよな? 受け取っといてなんだがいいのかな?)」 良いわけがなかった。たちまち蓮華の忠犬の視線が厳しくなる。 「(うお〜キタキタぞくぞく来たよ〜!すっげー睨んでるよ、おい(汗))」 思春の三白眼が雄弁に語っている。 いますぐ速やかに返品せよ。と… 「(でもな〜雪蓮の気持ちを無下にも……)」 自身が死地に踏み込んだことも気づかず優柔不断モードになる一刀。 そんな一刀を見かねたように呉の良識・美周郎が場を和らげる。 「ま、天界のやり方に雪蓮が興味を持つのは良いことだ。呉の…」 「べっつに〜私が興味あるのは一刀よ。天界じゃないわ。」 「雪蓮…」 「おねえ…さ…ま、、、」 冥琳の表情が変わる。蓮華に到っては蒼白だ。 そんな妹に向かい、姉はけろりと宣言した。 「ごっめ〜ん蓮華、一刀やっぱ私が貰うわ。」 ・・・ ・・ ・ 「蓮華さま!」 「・・・」 「しっかりしてください、蓮華さま。」 雪蓮の爆弾発言から逃げるように…いや逃げ出した蓮華を追ってきた思春がふさぎ込む蓮華を励ます。 「まさか、このままあきらめるおつもりですか……」 「・・・」 「……北郷を忘れることが出来るのですか。」 「・・・」 なにを言おうと動かない蓮華を見下ろし思春が眼を細める。 「そうやって落ち込んでいれば北郷一刀が戻って来ると思っているのですか……」 ぴくっ 「なぜ…闘わないのです。」 「………………っ」 「貴女は闘う前から諦めてる。」 「…………ちが……ぅ」 「違わない……貴女は弱虫だ。」 「………違う。」 「違わない!貴女は卑怯者だ!」 「ちがう、わたしは、私は!」 「私はなんです?!孫仲謀はどうしたいのです!北郷一刀をどうしたいのですか?!言いなさい!」 「諦めたくない!取り戻したいの!雪蓮姉様に負けたくない!」 碧眼を涙に濡らし蓮華が叫ぶ。 思いの丈を思春の胸元にぶつけむせび泣く彼女の肩を抱き寄せ思春は静かに言い切った。 「ならばゆきましょう。蓮華さま。自らつかみ捕るのです、その手で! 不祥、甘興覇お供致します!」 ・・・ ・・ ・ 「ん……ちゅ…うん……」 ぬるぬると舌が絡む。 蓮華たちが消えた後、てっきり止めるか説教でもするかと思った冥琳もなぜか黙って消えてしまった。 その後は勢いついた雪蓮に強引に押し倒されたのだ。 「…ん、んん〜っは!ちょ、ちょっと待った、雪蓮!待て待てって!」 「なぁ〜に、せっかちね♪もう…したいの?」 「それは魅力的な…じゃなくて〜いったいどうしたんだ?蓮華、その…泣いてたぞ。」 「泣かせとけば?…ぅちゅ〜」 「ぅんぅ…って、だ・か・ら!なんで急にこんなこと……」 「急じゃない……」 「え?」 「全然急じゃないわ。前々から予告したもの……『譲るの早まったかなぁ〜』とか『もったいない〜』とか散々ね。 一刀も聞いてたでしょ。なのにあの娘なにもしない、安心しきって油断して……」 キラリッと切れ長の美しい釣り眼が輝る。まっすぐ一刀を見つめて吐息が鼻をくすぐる。 「だから決めたの。孫家の女として、例え妹でも努力しない者には与えない。こんな良い男あげないの。ふふふ♪」 熱い吐息と一緒に舌が侵入してくる。 潤んだ瞳を細めて長い指が一刀の髪をぐしゃぐしゃと掻きむしる。 「はぁ、はぁ、、、ぁあ、かずと……舌…美味し、がぶ♪」 一刀の舌を噛み引っ張り出す。 「ひぇれん、ひたい、ひぃたいって………」 「ふふ、、、可愛いいわ、かずと。食べてしまいたい……」 舌を離し今度は唇を噛んでくる。血が出るほどではないが痛い。 「あぁ…かずと。もうあたしのモノよ。離さないわ。」 次第に雪蓮の瞳を興奮と情欲が尋常でない色に染め上げる。 その眼彩は、あの戦場でオーバーヒートしたときの色に似ていた。 「(雪蓮、また暴走モードに?)」 その瞳を観ているとぞっとすると共に、ぞくりっと一刀の中の奥深くにあるなにかが震えた。 それは雪蓮のメスの本能にオスの本能が共鳴するように奥底から沸きだしてくる。 「(ヤバい…抱きたくてたまんね〜)」 そんな一刀の変化をメスと化した雪蓮が気づかないわけがなかった。 「ふふふ、かずと…凄いわ♪ガチンガチンになってる。」 服の上から撫でる。細く長い指が服越しに伝わる熱さと硬さに震える。 「はぁ…ねぇ、かずと…わたしにコレ…しゃぶってほしい?」 熱を帯びた絡みつくような視線が雄弁に欲望を語る。 …しゃぶってほしいと言え…と 「(うぅ…Sな眼しやがって、ま、負けないぞ)そ、そういう雪蓮こそ、もう我慢できないって顔してるぜ。」 「んん?んふふ〜そ〜ゆ〜こと言うんだ。かずと〜無理してるの見え見えよ♪」 「む、無理なんか……」 「ふふふ、がんばっちゃって……お姉ちゃん、嫌いじゃないわよ、そういうの。くくく♪」 ずるりとマラをひっぱりだすとしごきながら囁く。 「じゃあ、お望み通り……かずと、貴方のデカマラをしゃぶらせて…ほしい。」 「お、応……」 「ふふふ……いただきま〜す…あ〜ん、ぱく……んん、じゅる……んぁ、、じゅ、じゅる、、(あぁ…すごい……なんて熱いの……すごく…硬い…南海覇王のよう…)じゅる……ん、ごくっ…じゅ……」 「(くっ、すげーディープスロート!雪蓮、いきなり飛ばすな〜)」 美しい髪を振り回し頭が上下するのを必死に堪える。 「しぇ、雪蓮…」 「ひゅ、ひゅ、、しぇっはふまったひおして……ひゃわいい…ひゃしてひぃいわよ(ていうか早く出しなさい、ふふ)…んぐっ…じゅるじゅるじゅる……」 「くっうぅ…だ、だめだ、出るっ!」 ドクドクドクドクッ〜…… 「ん、んぁ…ごくっ…ごくっ(出てる、凄い出てるぅ〜ドピュドピュ出てるぅ……んあ、んああぁ…ネバネバぁ……あはぁ、すごいわ…凄すぎるぅ……凄いキツイ臭い、オスそのものの臭い……ああすごいぃ…んっ!)げほっ…きゃ!やん!熱い……」 鼻腔に暴力的に拡がった精液の臭いにむせ返った途端、もろに顔に浴びる。 「あ〜ん、もう〜かずと多過ぎぃ♪胸までベタベタじゃない。」 巨乳に垂れた精液を指で掬いぺろりと舐めると眼を細める。 「いっぱい出したわね〜気持ち良かった?」 「うん、、ごめんな。」 「ん?いいのいいの、呑み切れなかった私が悪い…から……」 なにかに雪蓮が気を取られたがすぐ満面の笑みになる。 「ねえ、かずと♪私の気持ち良かった?」 「え?う、うん…」 「蓮華より気持ち良かった?うふ♪」 「え?」 ・・・ ・・ ・ 扉の前に二人の影が佇む。 扉の向こうからは淫靡な嬌声が漏れていた。 「くっ、すでに落城したか…申し訳ありません、蓮華さま、ここはいったん…」 そのときだった… 『…蓮華より気持ち良かった?うふ♪…』 ぐいっ 「あ、蓮華さま!」 驚く思春を押しのけて怒りに頬を染めた蓮華が乱入する。 「ねえさまっ!」 部屋に入った途端、鼻腔に精液独特の臭いが侵入してくる。 「(あ…かずとの…におい……)」 きゅんと子宮が疼かせ、立ち尽くす妹を姉が現実引き戻す。 「あら、誰かと思ったら……なにか用かしら?見ての通り、取り込み中なんだけど♪」 にやりと意地の悪い笑みを浮かべる姉を睨み据える。 「白々しい…姉様、孫呉の王として恥ずかしくないのですか!」 「れ、蓮華…」 「…違うでしょう蓮華、そんなことをいいに来たの?がっかりだなぁ〜ねぇ、かずと♪」 すりすり一刀にくっついてこれみよがしにマラをしごく。 「ほら、あれだけ出してもまだ全然萎えてないわ。邪魔しないでくれる?」 「なっ……」 「かずともまだまだ物足りないわよね。さ、あんなのほっといて続けましょ♪」 「え?雪蓮?ぅ……」 再びしゃぶりつく雪蓮を蓮華が茫然と見つめる。 「蓮華さま、、、」 思春が声をかけようとしたそのとき、それは聞こえた。     ぷっつ―――――――ん 「(ん?いまなにか糸が切れるような音が…)」 一刀がふとまわりを見回す。 「うお!」 「? ろしたの、ふぁずと……きゃ!」 驚く一刀に気づき見上げる雪蓮がぐいっと押しのけられる。 「な、なにをするの!蓮華!」 「お姉様、それじゃダメですわ。ふふふ…」 「蓮華……?」 「(うわ〜蓮華、眼が据わってるよ…ひょっとしてキレた?)」 「かずとはこうやってカリの後ろを舐めると喜ぶんです。うふふ、ぺろっ…」 「ぉぉ〜くぅ〜」 絶妙に蓮華の舌が這うと一刀がのぞけるのを見て雪蓮の眉間が険しくなる。 「一刀……ふ、やるじゃないの、伊達に数こなしてないわね。でも…」 ぐいっと雪蓮の頭が蓮華に並ぶ。 「…それぐらいすぐ追い抜いてあげるわ、蓮華!」 「ふ、それはどうでしょうか?お姉様、ぺろっ、べろり…」 「ふん、生意気な妹ね、ぺろぺろっ…」 互いを見つめ合い左右からマラに舌を這わす。 「(くおぉぉ〜ダブルフェラ!凄すぎる!)」 「それからかずとは、こうやって亀頭を口に含んで…あむっ」 「あ、ずるいわよ、蓮華。」 「んふふ……じゅるじゅるじゅる…んん……んぁ(あぁ…凄い…ネバネバする……はぁ、すごいぃ、びきびきに張って…今にも爆発しそう…凄ぅ〜あぁ、この熱この臭い…気持ちいい…ぼぉぅ〜ってなっちゃうぅ…)」 無心にしゃぶる妹の艶っぽい表情に雪蓮も気圧される。 「(この娘、イッてる?!しゃぶりながら…イッてる!?)」 ほおけた表情でしゃぶる妹にメスとしての闘争本能が起動する。 「くっ、かずと、ほらこっち!」 ぐいと顔に巨乳を押しつける。 「あん、そう、、もっと舐めて……」 孫家姉妹の総攻撃に一刀の臨界点はひとたまりもなかった。 「ん?んん!……(あああ!きた、ドクドクきたぁ!熱い子種が凄いぃ!)ごくっごくっごくっ……」 「(くっ、この娘、呑み慣れてる……あれだけの量を)」 喉を鳴らし旨そうに呑み干した蓮華が凄みすら感じる笑みを浮かべ一刀にまたがる。 「姉様、お先にいただきます。」 「ふん、少しうまく呑めたからって…まあいいわ、さきに嵌めてもらいなさい。」 「ふふ、かずと…ちょうだい。」 たっぷり濡れた女陰にずぶずぶとマラが埋まっていくと蓮華は肢体を反らし喉をさらした。 「んああぁ、ぉ、ぁん、いぃ…きもちいぃ…あ、あ、お、おくにあたるぅ、かずとがあたるのぉ…いぃ、もっと、もっとついてぇ…あはぁ、、へんになっちゃぅの……れんふぁへんになるのぉ……」 髪を振り乱し、くねくね嬌声をさらす蓮華を思春が熱い眼で見惚れる。 「(ああ、蓮華さま、ご立派です……雪蓮さまと互角に……お強くなられましたな。思春は嬉しゅうございます。)」 なにやら涙目で感動してる思春を余所に蓮華と雪蓮の闘いはヒートアップする。 「はぁ…ああ、いいの…かずとぉ、、、あ!なに?ねえさま?」 「ふふ、可愛いいわ蓮華。貴女のよがり顔たまらないわ。ふふふ♪」 バックを捕った雪蓮の指が妹の豊満な巨乳と女陰に伸びる。 「あぁ、だ、だめ、ねえさま……あん、やぁ…」 「んふふ、凄いわ蓮華。ぬるぬるじゃないの、陰豆もこんなに大きくして… …いやらしい娘、ほ〜ら、くりくりしたげる、くふふ♪」 「ひゃ!あああ〜だ、だめ、あひぃ……くはぁ…ぁお…ひぅおおおおおお――――――っ!」 クリトリスを責められガタガタと背中を反らしてイきまくる蓮華。 痙攣し白目を剥く彼女を姉は優しく横たえる。 「ふふふ、可愛い顔でいっぱいイッたわね、蓮華。」 「雪蓮……」 「ふふふ、かずと〜そんな顔しないの。ちゃんと私がイかせてあげるから…ん……」 蓮華に変わり雪蓮の女陰がマラを包んでいく。 たっぷり濡れた柔襞がぎゅうぎゅうとマラを絞めまくる。 「ふぅ…熱いわ…それに…相変わらず大きい……あぁ、膣が張り裂けそう、こんなデカマラで……蓮華の…子宮を責めてたなんて……いけない…人、かずとぉ…はぅ……」 だらりと一刀の頬に生暖かいものがかかる。 見るとだらしなく開いた雪蓮の唇からよだれが糸を引いていた。 「雪蓮こそ…蓮華に負けないくらい…いやらしい顔してる、ぜっ!」 ぐいっと女陰を突き上げるとぐりぐり子宮口をえぐる。 「あぉ!あたるぅ……はぁ〜すごいわ…しゃくれたカリが……えぐってるぅ……シて、シてぇ!えぐってぇ…めちゃくちゃにしてぇぇ…お、おお、はあぁ、あはぁ、す、すごいのぉっ……かずと…かずとぉ……あは、あぁん……らめぇ……へんになる…へんに……ちゃうっ んはぁ、あ、あはぁ……すごい、すごいぃぃ…こんなのらめぇぇ、んああぁあ、あっ、ああぁん!いい、いい!んふぅ、あ、あっ、しきゅうこわれちゃぅ!もっとぉ、もっと突いてぇ!私をこわして、もっとめちゃくちゃにしてぇ!してぇ〜!」 「くっ…しぇ、雪蓮!イくぞ!出すぞっ!」 蓮華に負けない引き締まった尻肉をわしづかみにするとラストスパートにガンガン突き上げる。 「あひぃ!あは、ほおお゛っっ!すご、すゅごごいぃっ!いぐ、いぐぅっ!いぃちゃっうっ! ひゃずとに…イカされ…しゃれちゃう!おああああぁ!いぐ いぐ いぐ いぐ いぐ いぐ いぐぅぅぅぅ――――――――っ!」 ドクドク注ぎ込まれ雪蓮がのぞける。 白目を剥く凄惨な顔に一刀が唇をあわせる。 「んちゅ……ん…ん…はぁ…かずとぉ…んふ、お腹あったかい…いっぱい出したね、、孕んだかな♪」 幸せそうに臍下を撫でる雪蓮にむくりと影がかかる。 「それはどうでしょう、こういうのは相性だから、お姉様。」 「え?れ、蓮華さん?」 「ふ〜ん、まるで自分のほうが相性最高みたいな物言いね。」 「え?しぇ、雪蓮さん?」 一刀をはさみ褐色の巨乳が対峙し火花を飛ばす。 「じゃあ、どちらの相性最高か一刀に決めて貰おうじゃない。」 「望むところです、お姉様。」 「え?いや…ちょっと…ふたりとも?落ち着い……」 一刀の視界が褐色の巨乳で埋まる。 「ふ、ばかめ…腹上死でもするがいい、うすのろ♪」 ひややかな思春の悪態が一刀に聞こえた最後の言葉だった…… ・・・ ・・ ・ 後日……… 「そういえば冥琳、今回はなにも言わないのね?厭味の一つも言うかと思ったのに。」 執務室で決済印をばんばん押しながら雪蓮が聞くと冥琳は微笑む。 「お前が本気で妹の男を寝捕るつもりなら止めたがね。」 「あら、本気よ。遊びで股を開いたりしないわ。」 「ふ、ならなぜ一日遅らせた?あのときの天界の話じゃ二月十四日だろ。昨日は十五日だぞ。」 「それは…その…そう!お菓子が届くのが一日遅れたのよ。」 「届けにきた子はお前にはっきり十五日に届けるように言われたと言っていたぞ。雪蓮…わざと一日、蓮華さまに余裕を与えたろう。 蓮華さまが気づいて十四日に一刀に行動を起こすようなら遠慮するつもりで。ちゃんと蓮華さまのことも考えて刺激する策なら文句は言わんさ。」 テキパキ片付けながら語る冥琳に雪蓮が口を尖らす。 「んも〜冥琳には敵わないな〜お見通しか〜ちぇ〜」 ぶーぶー顔で判を押す雪蓮の顔を見て冥琳がため息をつく。 「まったく、つやつやの肌でなにが不満だ。おかげで一刀使い物にならんだろうが……」 「あら、それは蓮華も同罪よ〜最後は思春も参加したし〜冥琳もくればよかったのに♪ 楽しかったわよ〜一刀元気になったらまたしよっと!うふふ♪」 にこにこ思い出し笑いで口元を緩ます孫呉の王に冥琳はため息をつく。 「ふぅ、北郷もかわいそうに……」 ……………………………終 劇………………