Display Size : unkown
広い城の庭にはオレ「一刀」と思春、そして蓮華がのんびり昼休みを楽しんでいる(約一名はオレににらみをきかせているが)「ばれんたいん?」いつもは力強い声の呉の将が頭の上に「?」が出そうな声で首を傾ける「なんだそれは?」思春が威圧的な態度で聞いてくる「そっそれはですね」「いいから答えろというに」もう言うしかないようだ「すッ」「すッ」「す?」「女性が好きな人に物を贈って気持ちを伝えるイベントのことです」そのときだった「グフッ!!!!」突如腹部に走る激痛が・・・・見るとそこには思春の蹴りが腹部に直撃していた「そッそんな破廉恥なものがあってたまるか」「帰りましょう蓮華さま。この者といると馬鹿がうつります」そう言うと思春は蓮華の腕を引こうとする・・・しかし蓮華がボソッと言った。「好きな人か・・・・・」やっやめろ場の雰囲気がなッ和む思春の前でまた蹴られる〜・・・・・「蓮華さま、いきましょう」「ちょっ思春」無理矢理蓮華の手をひくとオレを睨み付けて歩いていってしまった………。「蓮華さま」「………」「蓮華さま」「…………」思春は蓮華の肩を叩いて呼ぶ「蓮華さま」蓮華は驚きながら答える「えっなに??」「コホンッ」咳払いをしと言い直す「なんだ思春」思春はしぶしぶ言う「蓮華さまは先ほどの『ばれんたいん』なるものについてお考えですか?」蓮華は驚きながら答える「そっそんなわけさいだろう。だいたい私は、呉の王だ。恋などに興味は……ない」「蓮華さま貴方は確かに呉の王です。しかし、一人の女でもあるのです。たまにははめをはずすのもよいのではないでしょうか」「思春」「そっそうだな。たったまにはそれも良いかもしれないな」そういうと部屋をあとにする蓮華であった「あ〜疲れた」何でだろう。大陸が平和になってからあまりいそがしくなかったせいかくょうはどっとつかれた。「今日はねるか〜」床につこうとしたとき、「ドンッドンッ」誰かがドアを叩く。「一刀ッ私だ」「蓮華か?」「ああ」緊張しているのか声は少し震えいる「あいてるよ」「すまない」ドアがあくと頬を赤らめながら蓮華が入ってきた。「どうしたんだ?」「えっと一刀は昼間、そのっ天の国のばれんたいんについてはなしていたでしょう」「ああ」「そのっ一刀のために作ったのだけど食べてくれるかしら?」「もちろんだよ。そのキモチだけでも嬉しいよありがとう蓮華。」そしと頬を赤らめながら竹箱を渡す蓮華。「開けてみて」「うっうん」箱に手をかけたところで手がとまる………。まてよ。この時代にチョコレートなんてあるのか?そんな疑問にかられながらも箱に手をかける「こっこれは」………おっおはぎだ。「蓮華、これは」「おはぎだ。見てわからんかバカ者め」トゲトゲしい声とともに思春が部屋に入って来る。「思春ッいつからいたの?」いつもは気付く蓮華なのだが、緊張していたのか今日は気付かなかったようだ。「蓮華さまのいるところに私はいつでもおります。」それはストーカーと言うのでは?そう思ったが生きていられるかわからないのであえていわなかった。「いつまで貴様はブツブツいっておるのだ」「はいっなんでしょう」「蓮華さまがわざわざ貴様のためにお作りになったのだ。速く受け取らんか。」「うっうん。ありがとう蓮華。」…………。「今日は月がきれいだね」…………。沈黙が続く。「このおはぎを肴に月見など如何でしょうか?」思春が沈黙を壊してくれる。「それはいいわね」「では、わたくしは、ここで」「まってよ思春。思春も一緒にどうだ?」「私はいい。」「そんなこと言うなよ」「いいと言っておろうに」「思春。これは命令だ。あなたもきなさい。貴方をのけ者にするほどわたしもやぼではないわよ。」「はっ王の命令とあらば」「では酒をとってまいりますので先に庭に行っていて下さい」そう言うと思春は台所に向かって行った。「いっ行こうか蓮華」「そっそうね」コツッコツッコツッ廊下に足音が響き渡る。「ごめんなさい。」「どうしたんだ。急に。」「思春は本気で言っているわけではないの。おはぎも一緒に作ってくれたの。」「ああ。分かっているつもりだよ」「そう。うれしいわ」「どうしてだい?」「私も思春も一刀にあってから良い意味でかわった気がするの。ありがとう一刀」そう言って笑顔をむける蓮華にオレはキスを迫るしかなかった。「一刀ッやめてこんなところで。だいたい思春が見ている」「えっ」「何をしておるのだ、貴様は」声とともに思春があらわれる。危なかった……。「はやく行くぞうすのろめ」そう言うと思春は蓮華の手を引いて先に行くのだった。「待ってよ。」オレは二人をおうしかなかった。